レイオフについて

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日本企業は雇用(人)を大切にしている

スラッシュドットネタです。最近の景気後退に関して「海外IT企業、次々とレイオフを発表」というものがあります。そこでどっかの誰かが

その点、日本企業は (スコア:1)
雇用(人)を大切にしているような気がします。

# 色々と異論はあるでしょうが…

と書いたところ「寝言は寝て言え」などの異論が噴出しました。この人、どんな人なんでしょうか。

大切にしているのは老人。切り捨てられるのは若者

日本は雇用を大切にしている国とはとうてい言えません。世界には200近く国があるので、世界最悪とは安易には言えないけれど、相当悪い部類の国であるのは想像に難くはありません。もちろん、政情不安だとか、経済水準が悪いとか、豊かさでは日本より悪い国は山ほどありますが、そうした国を除いたとき「体制」がこれほどまでに腐っている国はそう多くはないんじゃないでしょうか。

いくつか脇を固めるニュースを置いておくと「非正社員の契約解除相次ぐ 製造業で求人数大幅低下

従業員約4800人のうち、期間従業員や派遣社員などの非正社員が約3400人を占める。請負社員として働く30代の男性は「辞めてもほかに仕事は見つかりそうにない」と不安を漏らす。

トヨタ自動車九州(福岡県)は6月と8月の2回、計800人の派遣契約を解除した。日産自動車も栃木、九州工場などで、計1千人の契約を更新しない方針だ。

賃金調整や雇用調整に踏み切った企業は全体の15.2%に上り、このうち23.4%が派遣社員など非正社員の再契約停止などを実施した。正社員を含む従業員の解雇に踏み切った企業も4.4%あった。同省は「製造業を中心に雇用調整を検討する企業が増えており、雇用環境がいっそう悪化する恐れがある」と分析している。

なんて言いますか、非正規だからレイオフしても、それはレイオフのうちに入らない(から、日本は雇用を大切にしているんだよ)というのは、あまりに世間知らずの意見ですが、年寄りにはこういう人は多いのですよ。私の父だって、私が普段からワーキングプアの話を散々しているから、徐々に意見が変わってきたようですが、数年前まではブラック企業とかの存在を頑として認めていませんでした。

余談ですが、団塊の世代は一般的にメディアリテラシーのない世代という指摘があります。ちょうど成長期にテレビなどのメディアが登場し、それらへの信仰がものすごいといいます。一方で取るに足らないメディアに対する感覚も頑固なものがあります。つまり、テレビや大手新聞社が報道していることは真実で、ネットとか週刊誌に書いてあることは嘘八百と自分の頭で考えずに決め込む傾向があるそうです。また、もう一つの特徴として「団塊の世代は〜だ」のように言われるのを嫌うので、メディアリテラシーのないという批判は通用しません。そういう人もいるだろうが、自分は正しく物事を判断できるという自信に満ちあふれています。

さて、話を元に戻すと「人を殺せば犯罪だが、蚊をたたき落としても罪にはならない」ような考え方が正社員と非正社員の間にあるような気がします。特に世間知らずの年寄りはその傾向にあります。

大学生の「内定取り消し」始まった 理由は「経営が悪化したため」

また「大学生の『内定取り消し』始まった 理由は『経営が悪化したため』」なんて話も出てきました。

少し前に、私は「企業の採用計画は通常は10月に決めるため、07年10月はまだそれほど深刻ではなかったため、09年卒の人はいいけど、10年卒の人はたった1年で天国と地獄だね」ということを言っていました。しかし、日本企業の身勝手さは私の想像を遙かに超えるもので、内定取り消しという暴挙に出ました。

本当にひどい話で、やつらは内内定の段階で内定者拘束とかをして、授業妨害なんかも平気でやり、都市伝説では野村の「カレーとラーメン、どっちがいい?」みたいなのもあるとかないとか。しかし、企業側は一方的に、10/1の正式内定のあとに取り消しを行うわけです。

日本企業は吸血鬼

で、いつもの結論に無理矢理持って行くわけですが、日本人の多くは海外脱出ができない立場にあります。幼少の頃から海外旅行なんて当たり前って人はまだいいほうで、私は海外に出たのは今年が初めてです。語学力もちっとも自信はありませんし、全てがわからない海外ってものすごく不安を感じます。

たぶん、私のような海外の感覚が日本人の大半じゃないかと思うのです。どっかで「世界一周主義。~タダで70日間世界一周出来るかな?~」なんてたくましい人もいるようですけどね。彼女の場合(好みはあるでしょうが)若くて美人で慶應で、ということでだいぶ得をしているように思います。旅費も企業が出すというし、むさ苦しい東大生が同じ企画をぶち上げる企画力があっても、誰もお金なんか出さないんじゃないかな、なんて言っているからダメ人間なのですが、そう思うのです。

で、日本人の多くは旅行くらいはできたとしても、日本が危険なときに海外に脱出して海外で生活できるかというと、それは無理ということだと思います。実際にやっている人は少数派ですからね。やってみれば、タイの外こもりとか、シンガポールにいるJob is shit氏みたいに楽園のような生活ということもあるようですが。案ずるより産むが易しとはよくいったものです。

日本にいると、それなりに高い知識水準とか技術を持っている人が「おまえは無能だから無い内定なんだ/非正規なんだ」と罵られて、ひどい生活を送ることになります。罵っている側は、タンポポを刺身に載せるような労働しか期待されていない人だったりしますけどね。

これ以上吸血鬼に搾取されないためには、必要とあれば海外に出られる能力か、日本の中で吸血鬼と戦う能力(政治闘争は今時流行らないし、現実的には起業)が必要だと思います。日本の知識層の若者が大量に海外流出すれば、それなりにインパクトあると思うんですけどね。東大生の進路の約7割が海外、とか。東大生じゃ、やつらは気にしないかも知れないけど。

海外脱出にしても、起業にしても、今まで烏合の衆だったから、いいように買いたたかれてきた人がまとまって行動しない限り、吸血鬼はまったく自分の地位に不安を感じないことでしょう。

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