私の英語力

広告

最初に断っておくと私は英語がうまくはない。「君は人の英語をとやかく言えるほどできるの?」と突っ込まれるとごめんなさいと言うしかない。なので最初に謝っておきます、ごめんなさい。

そういえばそろそろセンター試験の時期である。私は当時のセンター試験、今とは異なってリスニング試験がなかった時代なのだが、平均90%正解するのが目標であった。合計800点満点なので720点以上が目標である。したがって英語の目標も180/200点程度であり、満点を取るほどの意気込みはなかった。確か問3から先は読解系の問題であったので大抵の場合は落とさずに解くことができた。問題は問1や問2である。発音やアクセント、文法問題が鬼門であった。当時の私は英語なんて言語としては認識しておらず、テストの1科目に過ぎなかったため、喋れる能力については軽視していたのかも知れない。

英語に限らず国語もそうだけど、言語系の試験というのはセンター試験の英語の問1や問2のように、文法知識を問うている場合もあるが、少し先の段階に行くと言語体系の広さ、深さを聞いていると思う。つまり、普段から試験の出題者(学者だろう)が好むようなテーマの話題を家庭内や友人としているかどうかが大きい。例えば最近ニュースでトランプ次期大統領が保護貿易を加速させるのではないかと言っているが、そういう話題について普段から話す人は、そのような話題の文章が出題されても短時間で正確に要点を読み解くことができて、そうではない人は時間をかけて設問と本文を照合しながら解くので時間がかかる。日本語話者で日本で生活するのに全然困らない人が国語の試験を受けても点数に差がつくのはその辺が理由だと思う。英語の試験でも出題されやすいテーマは私にとって身近なものであったため、英語がさほどできなくても勘が冴え渡って高得点できてしまったのである。

そんなわけで基礎的な英語力を身につけるべき時期に私は勘のよさで乗り切り、私の英語力は折損ないの紙飛行機のように一瞬ふわっと舞い上がり試験のハードルを超えて墜落した。しかしなんの因果かアメリカに来ることになり、英語が必要になった。私のはものすごく適当な見積もりをすると、100の英語力が必要なところに10の英語力しかなかったようなものだ。それが最近で50%もの飛躍的な成長を遂げて15になった。英語ができる人から見れば10も15も下手くそに変わりはないのだが、そんな感じだと思っている。

英語ネイティブの人が英語がうまいのは当然だが、それ以外の私の周囲の人も大抵は私より英語がうまいと思う。ただ、物怖じしないでどんどん会話に入っていって、相手の言っていることも理解しているようなふうに見える人の中にもよく見るとたいして英語ができないのではないかという人もいる。テキストチャットをしていると文法がかなり怪しかったり、あるいは他の人が書いた誤った英文を見かけてもどこが間違っているのかわからなかったり、あるいは表現が拙かったりということもある。そういう点で言うと私の折損ないの紙飛行機みたいな英語力もまんざら悪くもなかった気もしてくる。

私の英語が下手なのはなんというか実践経験の少なさから来るのかも知れない。野球ファンで野球はよく見ていてルールとか戦略とかにも詳しいけれど、一度もプレーしたことがないような感じだろうか。いま初めて打席に立っていて、相手は豪速球を投げてくる。いやそんなに早くはないのだろうけど体感では早い。それにあわせてバットを振ってもなかなか当たらない。相手の話す速さに合わせて頭が英語を受け入れて、なおかつ常識的な会話スピードで返さないといけない。そういう意味で言語はスポーツみたいな身体能力を要する競技なのかも知れない。ただ、私も日本語でならちゃんと普通に会話ができるので、頭の回転が著しく遅いわけではなく、単に練習不足といったところだ。

英語という言語は表現が豊富だと思う。日本語も割りと豊富なほうなのだけど、英語の場合はごく普通の、特に文筆業に従事しているような専門家でないような人でも色鮮やかな表現を多用する気がする。英語に不慣れだと何かを褒めるにしても、goodとかgreatしか言えないかも知れないが、英語話者は多様な形容詞を普段から使っている。amazing, astonishing, magnificent, remarkable, splendid, spectacular, superb, awesome, breathtaking, stunning, fascinating, fantastic, overwhelmingなどなど。例を挙げたらキリがないほど多様な表現を普通の会話に差し込んでくる。英語非ネイティブの人はそのへんが非常に単調な傾向にある。私の目指したい方向はこうした形容詞を自在に使えることである。

あとは個人的に手本にしたいのはイギリスのコメディアンというか自動車ジャーナリスト3人組の英語である。いまAmazon Prime Videoでグランドツアーという番組があり、それに出演している。彼らは、日本で言うと島田紳助みたいな感じで、喋りは上手いのだが、下品なこともあり好き嫌いが分かれそうであるが、私は好きでよく見ている。彼らのような英会話ができたら楽しいだろうと思うが、一方できわどい表現もあるのでむやみに真似をするのも危険だろう。英語は映画を見て覚えるとかいろいろなやり方があるけれど、私はこの会話を何度か聞いたり英語字幕を参考に正確に理解する練習をしていきたいと思っている。

とりあえず相手の言っていることをちゃんと聞き取れて、こちらも口がちゃんと動いて、また常識的な会話スピード内で英語の文章を組み立てられるようになれば及第点だろうか。そのレベルを超えたら英語ならではの豊かな表現を駆使して喋ってみたいものである。

まとまりがないけど、ニートが好き放題言うブログなのでいいですよね。