ディープラーニングやりたい

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2015年の11月頃、あるスタートアップで働いている友人とご飯を食べに行きました。「いま何やってるの?」「画像処理だね、ま、ディープラーニングだよ」「ディープラーニング面白そうだよね、でも事例がほとんど画像認識とか音声認識でつまらない、もっと色々応用できそうなのにネットの記事見ているだけだと可能性が見えない」「Facebookが囲碁をディープラーニングでやってるよ」なんてやりとりがありました。そのとき初めてディープラーニングを囲碁に使うという話を聞いたのですが、どうもかなり進んでいたみたいですね。

そして2016年3月、世界最強の囲碁棋士と言われるイ・セドルがAlpha Goに負けたとか何とか。ネットでは色々な記事が飛び交っています。次の記事は面白い見方だったと思います。

http://antibayesian.hateblo.jp/entry/2016/03/10/041739

Q. 感想は?
A. 怖いです。何かが人と違う気がします。
以下は本当にグダグダとした筆者の独り言で、真に受けない方が良いです…。

下馬評はイ・セドル氏優勢でした。AlphaGoが勝つには、イ・セドル氏のミスにつけこむとか、機械ならではの奇妙な手で翻弄するとか、そういうハプニングに近いものが必要だと思っていました。しかし実際は、AlphaGoが淡々と勝利を収めました。なぜAlphaGoが勝ったのか、筆者には全くわかりません。イ・セドル氏に何か具体的な大きなミスがあったわけでも、AlphaGoに驚きの妙手があったというわけでもなく、いつの間にか形勢が移り変わっていたような気がします。途中までの形勢は明らかにイ・セドル氏に傾いていたように見えていました。なぜなら形が良かったからです。ですが、この形の評価というのは難しく、とらえどころがないものでもあります。普通、形勢不利とみなしたら、相手の陣地を奪うために深く切り込んでいきます。ところが、この1局ではどちらもそれをしていなかったと思います。そこが怖いです、つまりはAlphaGoもイ・セドル氏もどっちも自分の方が形がよいと考えていたのだと推察します。プロ棋士たちの評価は途中まで皆さんイ・セドル優勢で「AlphaGoはもっと切り込んでいくべきだ、なのに未だにそうしてないとは、AlphaGoの形勢判断は相当甘いな、ふふん!」と仰られているように筆者には見えました。それが、終わってから振り返ってみると、AlphaGoが勝利したのですから、AlphaGoの形勢判断の方が正しかった(ミスや妙手でひっくり返したのではなく、地力での勝利なので)と言わざるをえなかったようです。リアルタイムでプロの解説が徐々に不穏な雰囲気を帯びてきて、前言撤回する方が多くいらっしゃったことがとてつもなく印象的でした。これは「プロ棋士ともあろう者が、一旦口にした形勢判断を撤回するとは何事か!」と揶揄してるのでは一切なく、それ程に形勢判断が人間とAlphaGoで異なるのではないかという畏怖があるからです、
まとめると、AlphaGoはイ・セドル氏を含めたプロ棋士とまるで違う形勢判断をしており、それが結局正しかった。大げさに言うならば、人間と違う域に達しているかのようです。

この見方が正しいとすれば、少し前までは囲碁の実力で人間に遠く及ばなかったのが、気づいたら人間が理解できないレベルまで行ってしまったということでしょうか。下手な人は上手い人が何をやっているか理解できないものですが、人間でトップクラスのプロ棋士も理解できないような手を打つような人工知能というのは妙にわくわくしますね。

私は怠け者なので意思決定をコンピュータに委ねられたら楽だと思います。株式投資みたいな分野はきっと大手の証券会社とかファンドがすごいお金を投じて超優秀なAIを持ち、かつある程度はお金の奪い合いみたいな側面があるため個人は不利になるでしょう。もしみんなが同等に優秀なAIを持っていたら出し抜けないし、どちらにしてもうまみはなさそう。すると、この分野を修めて得をするのはもう少しニッチな分野で、競合する人はディープラーニング何それ?って感じの人が多いフィールドになりそうです。

一例を挙げるとオンラインゲームの補助はどうでしょうか。多くのプレーヤーは素人なので本気でディープラーニングとか強化学習を使って勝ちに来る人はいないでしょう。しかしオンラインゲームは人との競争なのでこれに勝ちたい人は結構いるはずです。ソシャゲというオンラインゲームもどきでは熱くなった人がガチャに大金突っ込むというのだから、十分需要はあると思うのです。多くのオンラインゲームではBOTという自動操作のプログラムがゲーム内通貨やアイテムを自動で24時間不眠不休で稼いでいます。しかもBOTは数が膨大にいて人間によるメンテの手間が少ないためゲーム内経済はBOTに支配されていると言えます。公式にはBOTは禁止事項だけど、多くのゲーム運営会社は本気では取り締まっていないのではないかとすら思えます。ここでは超高性能BOTを作るというのではなく、もう少し補助的なものがよいと思います。BOTを使おうというユーザは極度のネトゲ廃人でしょうから、マーケット的にはボリュームゾーンのユーザが使うようなプログラムのほうが売れそう。例えばExcelでゲーム内行動の最適化をしている程度のユーザが使うツールです。Excelも外部ツールの利用という意味で、広義には規約違反なのでしょうが自動操作ではなくメモを取るような感覚でカジュアルに使われています。それをもう少し高性能化したら面白いかなと思います。