生活保護は電子マネーで給付したら問題は一気に解決するんじゃないか

広告

思いつきで書いているから色々問題はあるだろうけど、大筋では間違っていないはず。

武雄市長が生活保護をTポイントで支給したがっている

もう一つは、あのう、生活保護…のね、あれもうお金じゃなくてポイントで配れと、いうのももう議会に出てるんですよ。というのは、あのう、生活保護費を入れた瞬間にパチンコ屋が繁盛してるんですよね。これおかしいと。ですので、その、ポイントを使うことによって、貯められないし、その、契約をしている地元のお店で生活に必要な物をね、買うべきじゃないかっていうのはもう技術的にやっぱ可能なんですよね。

Tポイントでもいいけど、もうちょっと大きな枠組みだといいと思う。

生活保護費を現金で渡すことの何が悪いのか

使い道を監視できないことが一番大きな問題だと思う。だから生活保護が支給されるとパチンコ屋が繁盛するとか風俗に使っちゃうとか、あるいは貧困ビジネスに吸い取られたりする。

よくある議論が商品券で支給したらどうかというもの。これはまあまあいい線いっていると思うけれど、この情報化時代に商品券っつーのは、もうちょっとハイテクな方法を思いつかないのかと思う。商品券にも現金に似た欠点があって、そもそも金券ショップなどで換金されたらまたパチンコ屋に流れるだろう。生活保護商品券の買い取りを法で規制するとか、あるいは使うときに生活保護受給証みたいなのを提示しないと使えない(買い取った人が使えないように)などの仕組みを入れる方法もあるけど、これも抜け穴はある。

たとえば知り合いと次のような取引をしたとしよう。「スーパーで和牛のステーキ肉100g 980円の肉を生活保護券で買ってきたら、100g 780円で買い取るよ」まあそんなこんなで、商品券は換金を止めるのは困難だと思う。

では、もう一歩踏み込んで電子マネーにしたらどうなんだろうかと思う。

生活保護費が電子マネーで支給されたら

電子マネーの場合は何にいくら使われたか捕捉が可能なところがメリットだ。上述の例のように、一人では食べきれないような量のステーキ肉を買っているとか全部わかる。あるいは使い道を制限することもできるだろう。生活保護マネーカードで高級牛肉を買おうとするとエラーが出るとか。この辺はPOSシステムで実績のあるところ何社かに入札させてシステムを作ればいい。

このようにすれば、その受給者が常識的にどのくらいの食品、衣類、通信光熱費を払うかを細かく指定できる。たとえば米は一ヶ月に5kgまでしか買えないなどの制限を付けることができる。そうすれば、どうしてもパチンコをしたい人は米を換金してパチンコすることになるが、そうするとその月は米を食べることができない。他の食品も買える上限があるから「米がなければパンを食べればいいじゃない」というわけにもいかない。

もっと踏み込むと通貨を全部電子マネーにしたらどうか

紙幣が発行されたのは元の時代が最初らしい。紙幣はただの紙なので国家がその価値を保証しなければ価値はなく、それゆえに比較的最近になるまではそのようなシステムは難しかった。しかし元の時代から今まで通貨がたいして進歩していないってのはどうなのか。

もし通貨の全てが電子マネーになったら紙幣が登場して以来の大きなマネー革命になる。メリットも多い。最新のセキュリティ技術を盛り込むことで、電子マネーカードを落としても誰かに勝手に使われることがなくなるだろう。スリや空き巣には大打撃だ。

既存の電子マネーにも打撃かも知れない。SuicaとかEdyとかWAONとか色々あってユーザには不便な電子マネーが一本化されるのはたぶんユーザには利便性が高いだろう。Suicaには1万円チャージしてあるけど、WAONの残高がなくて買い物ができませんとか、そういうことがなくなる。また、国家主導でやることで電子マネーが使えませんみたいなところがほとんどなくなることが期待できる。

一番大きそうなメリットは中央銀行の仕組みが大きく変わることだろうか。マネーサプライとか金利もかなり柔軟に調整できる。中央銀行が商業銀行に金を貸し、そこにリスクプレミアムを乗っけて商業銀行が住宅ローンとかを貸し出すという常識もなくなってしまうかも知れない。中央銀行が今年のインフレ率は1%ですと決めたら日本中にある電子マネーが1%増える。マイナス金利の適用とか今までは困難だと思われたようなことも楽々達成できるし、案外これが実現したら日本のデフレは吹き飛んでしまうのではないか、と思うほど。もっとも現在流通しているお金を全部電子マネーに切り替えるまでに相当時間がかかるだろうし、その間ずっとデフレを放置ってのも困る。

全てのお金が電子マネーになればお金の流れももっと確実に把握できる。脱税はより困難になり、トーゴーサンと言われるようにサラリーマンは源泉徴収でばっちり取られるけど、自営業者などはうまいことやっているとか、そういう不公平感も是正される。税務署員の仕事もかなり楽になる。国民総背番号制なんかより、もっとスマートで抜本的で応用の利くソリューションだと思うんだけど、どうだろうか。

とまあ、国内のマネーが全部政府が管理する電子マネーになってしまえば全てバラ色だと思うけど、おそらく相当な抵抗勢力がいてつぶされてしまうだろう。高給取りの銀行員、うまいこと節税というか脱税しているような人、生活保護でパチンコをしたい人などがあれこれ理由を付けて(監視社会にNoとか民業圧迫だとか)反対するだろうから、当面は今の通貨がメインのままかなあ。

現金の最大のメリットはその匿名性で、それが損なわれると困る人がたぶんたくさんいるのである。そして、そういう人は政治的に強い力を持っている。