ネタがないと写真に頼る

ずいぶん前に撮影したものですが
ばいお日記のコメントに興味深いものがあったので書いてみます。
上から目線の人たち
通常、ニートというのはやる気のない人たちと考えられています。引きこもっていて働かない。親がある程度の資産を持っているからモラトリアムをやっている。そんな認識です。
ある程度はあたっていて、親が持ち家だし、月に3万円も稼げば生きていけるという恵まれた環境にあるのは確かなのですが、批判者は就職したいけれどできないという状況を通常は理解していません。
古典経済学の人たち
失業という概念を持ちだしたのはケインズが最初と言われています。それ以前は、求職中だけど仕事のない人は現在で言うニートとかモラトリアムと同じように見られていたそうです。やる気がないから働かない、贅沢言うから仕事が見つからない。
ケインズももう色々と批判はあるんだけど、ほとんどの上から目線の人は経済学の「け」の字も知らずに批判しているように思います。
この『ライブ・経済学の歴史—“経済学の見取り図”をつくろう』は経済学部などで真面目に経済学を勉強していない人が「経済学って何?おいしいの?」という疑問を解決するには実によくできています。ギリシャの時代から近代に至るまで、経済学者がどういう問題にぶつかり、悩み、解を出してきたかに焦点を当てているので、上から目線の人はこれを読んでから批判して下ちい。
序章 なぜ、いま、経済学の歴史なのか
【経済学入門としての経済学史】
【経済学史にとりくむ準備をする】
第1章 分配
1.アリストテレス
2.分配をめぐる考察の系譜
第2章 再生産と価値
1.スミス
2.再生産をめぐる考察の系譜
3.価値をめぐる考察の系譜
第3章 生存
1.モラル・エコノミー論
2.生存をめぐる考察の系譜
第4章 政府
1.デュピュイ
2.政府をめぐる考察の系譜
第5章 効用
1.限界革命三人組
2.効用をめぐる考察の系譜
第6章 企業
1.ヴェブレン
2.企業をめぐる考察の系譜
第7章 失業
1.ケインズ
2.失業をめぐる考察の系譜
終章 ふたたび、なぜ、いま、経済学の歴史なのか
【経済学史のアクチュアリティ】
最近のコメント