BitTorrentのShare機能を使ってみた

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P2Pとクラウドを統合したファイル共有アプリShare公開、BitTorrent提供』という記事があったのをふと思い出してテストしてみることにした。

背景

ここのところ1年の大半を海外で過ごしているけど日本のテレビ番組は見たい。そういうわけで日本にPT2を挿したWindowsサーバを置いておき、プライベートな目的で録画したビデオを日本から海外へダウンロードしている。一応断っておくけれど、海賊版を扱ってるとか、不特定多数に配信して著作権法違反をしているわけではないことを断っておく。

今までは録画したファイルをffmpegなどを使って適度な大きさのmp4に自動変換してSFTPでダウンロードしていた。ところが、どういうわけかファイルの転送がすごく遅い。日本時間の明け方から早朝にかけては400KB/sくらいの速度でファイルを送れるのだけど、起きている時間帯は30KB/sくらいと速度が極端に落ちる。映像はファイルサイズが大きめなので下手をすると10時間以上かかる。これを何とかしたいと思っていた。

不思議なことに昼間でも他のサーバからダウンロードする分には速度は落ちない。10Mbpsくらいは出ている。日本のサーバも同様でベンチマークを取ってみると十分に速い。日本から台湾に送る経路に何か問題があるのかも知れない。ルーティングプロトコルはBGP4だと思うけど、変な経路があれば迂回してくれるはずなのに。

Share

Shareというと日本で逮捕者が続出したP2Pソフトの名前が有名でそちらばかり出てくる。こちらとしても不特定多数にばらまいて警察のご厄介になるつもりはまったくないのだけど、ぐぐっても出てくるのは逮捕者続出のShareばかり。”bittorrent share”で検索してもなかなか目的のものにヒットしない。そういうわけで、とりあえず試してみた。

まずクライアントをダウンロードする。Windows版はBitTorrentの公式アプリ、Mac版はutorrentを使うそうだ。ところが最新版を使っているにもかかわらず使い方がよくわからなかった。少し調べると

Now in Alpha: Fast, Free and Unlimited Personal Media Sharing Powered by BitTorrent

Have you ever been stuck trying to send an HD home movie to a friend over the Internet? Or a batch of high-resolution photos? How about longer smartphone videos?

It’s not easy. You can try a complicated FTP service. Or pay big fees for a file sharing or cloud service. Or dramatically reduce the size, quality or length of your creation to send via email or social networks.

Today, we are very excited to preview an entirely new alpha software client – built from the ground up by the same engineers who develop BitTorrent and µTorrent. It’s fast, free, and totally unlimited. No limits on the file size or the number of files, or even the number of recipients. No hidden fees. Just you, your friends, and your media.

It doesn’t yet have a name (during the alpha, we’re calling it “Share”), and it is available for immediate download here.

とbittorrentのブログにあり、hereをクリックしてクライアントをダウンロードする。Mac版はutorrentだが左下にShareというのがあったのでクリック、メールアドレスとパスワードを設定して終わりのようだ。Windows版はShare.exeというのをダウンロードして実行するとShare by BitTorrent 1.0というアプリが起動する。

送り手と受け手が同じ人だと上手く行かないようなのでメールアドレスを2つ用意してあとはドロップする。Windowsではアップロードが始まる。Macのほうではネットワークは動いていないようだったので、左下のShareをクリックして手動でダウンロードを開始すればOKのようだ。

結果

多少スピードのゆらぎはあるけれど、概ね250KB/sくらいの速度でファイルをやりとりできている模様。だいぶ先にSFTPで送信を開始したけど、Shareのほうが遙かに速くファイルのやりとりが終わりそうな雰囲気。これはすごく役に立ちそう。ただ、このShareだけど

P2Pとクラウドを統合したファイル共有アプリShare公開、BitTorrent提供

サービス概要で気になるのは、容量無制限のクラウドストレージとしても使えるにもかかわらず、アプリは無料で月額料金なども必要ないこと。いくらP2Pを併用するといっても、オフライン対応のためにバックエンドで有料のクラウドストレージサービスを利用している以上、BitTorrentにとっては利用者が増えるほど維持コストがかかることになります。

もしかすると、クラウド上にいつまでもファイルが残ると言うこと?プライベートなものだというから他の人が勝手にファイルにアクセスしたりはできないはずだからとりあえず大丈夫なのかな。ちょっと不安は残る。

日本の著作権ヤクザが因縁をつけてくるかも知れない

ところでiTunes Music Matchというサービスがある。自分の手持ちの楽曲をクラウド上で管理するという意欲的な試み。ところがMusic Matchは日本では著作権法に違反となるらしい。そんなバカな、自分で買ったものをどう扱おうと自由ではないかと思うのだけど、クラウド上には置いてはならんというのが日本の見解っぽい。別に不特定多数にばらまくわけじゃなくて、自分の管理するクラウド上に自分のデータを置くだけなのにね。そういえば少し前に自分で買った本を裁断してスキャンすることについて文句を言っている作家がたくさんいたっけ。

というわけで、テレビ番組をShareで転送するのは問題があるかも知れない。もう一度断っておくけど違法配信するって話ではなくて、自分のファイルを自分で受け取るだけですよ。

追記

P2Pとクラウドを統合したファイル共有アプリShare公開、BitTorrent提供』のコメントに

スクリーンショット 2012 01 19 3 07 46

というのがあった。確かに彼はそういう構想を言っていたような気がする。裁判は何年続いたか知らないけど検察というのは人の幸せを破壊して国家にマイナスの貢献をたくさんしているなあ。もちろん、検察組織は本来は必要な機能なのだけど、日本の検察はだめぽな感じ。

こういう一つ一つのマイナス貢献が積み重なって今の閉塞感溢れる日本を形作っているとなると脱力します。Winnyの作者の金子氏はアメリカに行くほうがいいでしょう。青色LEDの中村氏は「皆、アメリカに行け」「日本の司法は腐ってる」「これで子供たちに夢を与えられる」などのセリフを残したけれど、能力ある人はアメリカに行くか、せめて日本から出た方がよさそう。金子氏も2004年に逮捕されて2011年に無罪確定だから、働き盛りの7年もの間を検察に奪われて取り返しはつかないかも知れないけど。