小銭を多数回にわけて取るビジネス

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ニュースサイトを見ていたら『「4000円のシャツが高い」と感じる、イマの世の中はヘン?』という記事があった。今の若者はお金を使わないし、使わなくても恥ずかしくない時代であるというような内容である。

若者が高い物を買わなくなったというけど、出費の総額が減ったかというとそうでもないような気がする。もちろん、所得が減っていて無い袖は振れぬというのはあるのだけど。

こないだホモに集られた。で、回転寿司に行って皿を取るわ取るわ。うず高く積み上がったホモの皿。結局合計で3,000円近く払った。おいらは3つくらいしか取っていない。ホモは一人で2,400円くらい食べたのではないか。これって普通の寿司屋に行けるよね。人の金だから遠慮しないというのもあるんだろうけど。ちなみに、おいらは3.11の震災の日に都内から帰れず翌日の昼もまだ電車は動かず、都内の寿司屋でランチ握り1.5人前を700円くらいで食べた。満足できるものだった。回転寿司で美味しい店もあるけど、その店の回転寿司は全然美味しくなかった。

普通の寿司屋でもランチのときには1,000円握りみたいなのが大抵あって、うまく時間を選んで行けば安くていいものが食べられる。ここで「回らない寿司=高級」というイメージを持ってしまうとそういう店を逃してしまう。

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飲み会で安い居酒屋に行くことはあるのだけど、最後にお会計をするとき、一人当たりの支払額が4,000円を超えることがあって、おいらはびっくりする。おいらはあまり飲み会には行かないのだけど、友人でよく飲みに行っている人は結構馬鹿にならない出費をしていると思う(お通しマジックとかで気づかずに金を取られている)。

例を挙げたらキリはないのだけど、お金を倹約しているつもりで出費を見てみると実はそんなに安くないことが結構ある。なのだけど、気分はあまり豊かではない。だから今の消費性向っていいのかどうかわからない。

前に麻生総理の時代に彼がホテルのバーでカクテルを飲むとメディアに叩かれたけど、行ってみればわかる。お酒をがぶがぶ飲むのでなければ普通の居酒屋と大して変わらない。だいたいカクテルが一杯1,000円前後だからね。水のように薄いチューハイよりもアルコール度数は高いし酔いたい人にもいいのではないかな。なのだけど「あいつは贅沢だ」というイメージがついてしまう。自分たちは居酒屋なのにと。ちなみに麻生元総理に庶民感覚がないと言っていた鳩山由紀夫は10,000円のランチを普通にとるし、管首相も料亭は大好きのようである。

ある日、飲み会好きの友人がUFOキャッチャーをしていて気づいた。そのUFOキャッチャーは500円なのだけど、全部で2,000円突っ込んでいた。別に彼は取得したぬいぐるみに価値を認めているわけでもなく、車の中はぬいぐるみで一杯だった。それは無駄ではないのかと言ったら「500円くらいいいじゃないですかー」と言っていた。彼はいつもお金がないとこぼしているが、タバコ、缶コーヒー、チューハイを毎日買っている。

たぶん、いま企業がお金を取るには高いものを売りつけると「贅沢」というイメージに変わるので、数百円といった小銭を多数回にわけて取るモデルに変わっているんだと思う。合計するとかなりの額を出しているのに自分は庶民派であると思っていたりする。満足しているのかと思えばそうでもない。

その象徴たる期待の新興企業がGREEとかモバゲーであるような。GREEとかモバゲーのゲームはそれまでの大作と比べるとアマチュアが作ったようなゲームというか、昔のスーファミ時代やファミコン時代のクォリティのものが大半である。しかし広告で「無料です♪」とか言ってたくさん宣伝し、電車の待ち時間などに時間を潰したい人に売り込んでいる。しかしながら実態は高額のアイテム課金が問題になっている。これらのゲームは課金ユーザが無料ユーザに対して「俺って強ええ」をするものだと思うんだけど。そのために気づくと数万円というお金を使っていたりする。単にカードを集めてレベルで勝負みたいなものに数万円だ。そんなの一部の金銭感覚のない人だけでしょうというかも知れないが、課金ゲームトラブルは新聞に載る程度にはメジャーだし、GREEもモバゲー(DeNA)も時価総額5,000億円を越える企業である。そんなに少ないわけがない。

少し前は電車の中でNintendo DSをやっている人はかなり多くてリーズナブルな時間のつぶし方だと思っていたが、これがモバゲーやGREEに変わるとますます満足度は低いのにお金だけ飛んでいくような状況が加速するのかも知れない(もっともあれらはゲームサイトではなく出会い系であるという話もあり、ゲームのために大金を使っているのではないかも知れない)。

昔は大卒で正社員になってボーナスも厚生年金の掛け金の半分や社会保障費を会社が払ってくれて裕福な人が、今では年金も保険も自分で払わなければならないフリーターになっていたりすることが多いようだ。だから使えるお金の総額は減っているけれど、預金通帳を見てニヤニヤするのが趣味の20代みたいなのが多いかと言えば、そんなことはないような気がする。結局お金は使っているのだけど、何となく満たされた感じがしない若者が多いのではないかな。

2 件のコメント

  • たしかに若者はちゃんとお金を使ってますね。良い車も買ってますし、色々買っているんですよね。

    でも所得は増えない、サービス残業は多い、有給休暇は取らせない、休日も少ない、人手が足りず過重労働になる、就職できない、飲み会に強制連行される、などなどで、損をしているのでしょうね。

  • 飲み会強制はまじで洒落にならないです。

    新人もフツーに割カンさせられて月4,5万吹っ飛ぶのはざらみたいです。

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