「今話題のクラウド化 日本ではJASRAC様により違法とされた為、普及しません」という記事というかスレについて。
コンピューターのソフトやデータを、自分のパソコンで管理する代わりに、ネット経由で企業側のサーバーにあるソフトなどを呼び出して使う「クラウド・コンピューティング」の技術を駆使した新サービスが欧米の娯楽分野で急速に広がっている。米アップルやグーグルが音楽サービスで導入したほか、米ハリウッドでは一度購入した映画を一生涯、どの端末機器でも自由に視聴できる標準規格も登場。日本では著作権侵害の恐れを指摘する声もあるが、今後、一気に広がる可能性がある。
一方、日本では自治体や法人などがコンピューター関連投資の削減を図るためにクラウドを活用しているが、娯楽分野での動きは鈍い。ベンチャー企業のイメージシティが開発した、自分のパソコンにある音楽をサーバーに保存し、携帯電話にダウンロードして聴くサービス「MYUTA(ミュータ)」に対し、東京地裁は平成19年5月、日本音楽著作権協会(JASRAC)の主張を認め、著作権侵害との判決を下した。これがクラウドに似ているため、普及を懸念する声もある。
海外の会社でこうした業務をしたら何法でやられるのか
日本ではクラウドビジネスは展開しにくいとして、では海外脱出した日本人が日本の事情や日本語の語学力があることを活かして会社は海外だが実質的に日本人をターゲットにした会社を作るとか、就職先でそうした事業を手がけた場合、どのような問題が発生するだろうか?
日本は法治国家ではなく人治国家であるため裁判所は行政や財界の御用聞きでしかなく著作権侵害との判決になってしまうが、おそらくグローバルスタンダードでは問題のないサービスである。だから会社の所在地の法律で罰せられることはない。日本にできることと言ったらせいぜいプロバイダなどに児童ポルノ同様にそうしたサービスへのアクセスができないようにブロックさせることくらいだろう。日本版金楯は近いうちにできるかも知れない。
気になるのは海外で日本向け事業を始めればいいというのは素人でも思いつくのにあまり目立った動きになっていないこと。何か大きな問題でもあるのか。
具体的にどう作るか
音楽ファイルは曲の長さや音質にもよるが、最近の音楽プレーヤーの容量はどのくらいだろう、16GBくらいが標準モデルだとすると1ユーザに16GBを割り当てればいい。もし暗号化などを施すことを意識しないのならハッシュ値を記録して重複するファイルは実質的に記録しないようにすれば人数 x 16GBの容量がなくても可能だろう。これはDropboxなどのストレージサービスでもそうなっているようだ。
Dropbox、データの暗号化に関する説明が正しくなかったとして告発される
Dropboxの場合、ハッシュを利用してファイルの重複をチェックする方式をとっている。このような方法は保管スペースを効率よく管理することができるとのことだが、サービス側が鍵を保管する必要がある。
Dropboxの場合は話と違うと言うことがあったようだけど、最初から規約に暗号化して保持しないと明記しておけば特に問題ないし、音楽ファイルはほとんどの人が同じデータになるだろうから大幅に容量を減らせる。そういうわけで、うまくシステムを作ればそんなにコストを掛けずに事業展開できるような気はする。
前述のようにおそらく法的には問題ないし、技術的にも問題は余りなさそうだ。
こういうやり方はなし崩しとして嫌われるかも知れないけど、著作権ヤクザのために迷惑している人を助けるには海外からこうしたサービスをどんどん発信していくことが社会的に求められるのかも知れない。
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