語学留学(コメントお返事)

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早めにお答えしなければならないコメントもあったけど、6月下旬および今まで立て込んでいたので遅れました。このエントリだけ抜き出してお返事します。

Yale大学にちょっとだけ行っていました

POSTED BY なつ ON 2011年6月27日
記事と関係のないコメントで恐縮なのですが。
以前ブログ主さんは海外の大学に留学したことがある旨書かれてましたが、
それは大学との間で直接、申込の手続をしたのでしょうか?
それともエージェントなどを介したのでしょうか?
海外に興味があるので、その辺のお話をしていただけると、嬉しいです。

学籍があった頃は特定されるのを恐れてボカしていましたが、今ならもう少し具体的に書けます(あえて自分の身元は晒しませんが、断片的な情報をつなぎ合わせればわかるかも)。

大学に留学したと言っても付属の語学学校で、本校ではありません。ですから学位は持っていません。単に英語を練習しに行っただけです。Yale大学に行きました。Yaleを選んだのは単に大学が20万円ほどお金を出してくれたからです。ですからエージェントは介していません。自分で要求されているエッセイなどを書いて大学経由で出願しました。10名枠があったけど2名しか応募しなかったため余裕だったみたいです(あるいは不採用になったのかわかりませんが、結果的に2名しか行きませんでした)。

Yaleの学生証

Yaleの学生証、Summer Studentになっている以外はフルタイムの学生と同じ

ですから基本的に手続きは全部自分でやりました。しばらくすると封筒が届いてI20とか色々なものが入っていて必要な書類は送り返し、ある書類はアメリカ大使館に行ってビザを申請するなど最初だったから結構大変でした。

Yale大学はいわゆるIvy Leagueです。学歴が好きな人なら誰もが憧れると思いますが、率直なところ当時のおいらはそれほど関心がありませんでした。Ivy LeagueはHarvard(これは超有名ですね)、Yale(ここも超名門です)あたりは名が轟いているけど、正直なところStanfordとかMITとかUCBのほうがおいらには関心があってBrownとかPennsylvaniaあたりはほとんど関心を持っていませんでした。

YaleもConnecticut州のNew Havenという田舎町にあります。日本で言うと小山市を意識すればいいでしょうか。ニューヨークを東京として、ボストンを仙台とするとその中間って感じの比較的どうでもいい(ぉぃ)街にあります。ニューヨークのGrand CentralからNew Haven線で2時間くらいですから小山って感じ。ボストンにあるHarvardやニューヨークにあるColumbiaと比べると退屈と言われます。意外とIvy Leagueは田舎にあるところが多いのです。そんなわけで法科では屈指の知名度を誇るYaleも理科系ではあんまり輝いていないと思っていて、それゆえたいして関心を持っていませんでした。単に20万円に釣られて行ってきただけ。

結果は行って大正解で、人生を変えるほどのインパクトがありました。英語自体はそれほど上達したわけではないけど、英語漬けの生活だからとりあえず喋ることには慣れました。一番大事なのはそこでの出会いです。Yaleが実質初海外で、その何ヶ月か前に準備運動で香港のパックツアーに出かけただけの海外童貞もいいところのおいらが、Yaleから帰ってからは海外オタクになってしまったくらいあちこちに訪ねて歩く友人ができました。

Yaleの語学学校は来る人も大抵はエリート揃いで、どっかの外交官とか日本人も官僚が来ていたりします。おいらの友人が北京大とかソウル大とか台湾大とかヨーロッパでもパリ大(いわゆるソルボンヌ)とかイスタンブル大とかの有名大学の人ばかりというのはYaleで出会った人が多いからです。そして、こうした人たちのプランを見ていると日本でぼーっと過ごしているだけということに危機感を覚えたわけです。行く前の目標は外資系企業の面接対策程度でしたが世界に目が向きました。

そういう意味ではYale ELIとかHarvard IELは相談をされたときに強く勧めています。単に英語を喋るだけならハワイあたりにある私立の語学学校がいいでしょう。渡航費も学費も安く済みます。でもそれだとおそらく英語を勉強してちょっと友達ができて帰国ってことになるのではないかと思います。やはり人生の指針となるものを他の人から吸収しようとすると、志の高い人がたくさん来ているところに行くのがよいようです。

授業自体もなかなか興味深いものでした。いくつか挙げるとアメリカ人の考え方が何となく分かるようになったことが筆頭です。日本だと「一応東大です」とか言う人が多いようですが、アメリカのエリートはエリートとしての自覚があって、その力を社会のために使うように要求されるし、実際にそうする人が多いと思います。これは授業でも耳にタコができるほど言われました。短期間でもこれだけうるさいのだから、数年間ここに通ったらきっとリーダーシップを強く意識する人材になるのだろうなと。

あとは国連とかあっちこっち連れて行ってもらいました。単に見学して終わりではなく、各国代表と会わせてくれたり名門大学のコネを充分に活用したプログラムだったと思います。アメリカの奴隷の歴史とか先住民を弾圧したこととか負の歴史なんかもかなりみっちり習い色々考えさせられる体験でした。裁判も見に行ったし牢屋にも体験入獄しました。よくできたプログラムだと思います。

単に語学学習に留まらない留学を希望する場合には以前のエントリに「今年も有名海外大学のサマープログラムがあります」にまとめたリストが参考になるでしょう。以前のものなのでリンク切れなどあるかも知れませんが、これらの大学は継続してプログラムを提供していると思います。

おわりに

留学エージェントにも色々あって無料でやっているところもあるし、いいところもあるかも知れないけど、基本的には不要だと思います。向こうもキャッシュバックを貰っている都合上、あんまりよくないところを勧められる場合もあります。また、あからさまに高いこともあります。大学にいる場合には大学にまず相談した方がいいです。奨学金が出る場合もあります。自分で調べて申し込むのでも充分です。

それでも、どこに行ったらいいかまるで分からない場合はエージェントを使うのもいいでしょう。ときどき変な業者の話も聞くので業者選びは慎重に。

手続きは一度経験してしまえばなんてことはないのですが、最初は煩雑だと感じると思います。巷にはビザ代行業者がいるくらいだし不安を感じる人も多いのでしょう。またこういう業者はよく脅します。ビザはよく認められないことがあり、一度認められないとブラックリスト入りするからプロに任せろみたいなことを言ってくるところもあります。でも日本人は不法滞在の心配は少ないし特に問題ありません。シンプルに「英語を勉強し、終わったら直ちに帰国します」と言えばいいだけのこと。ここで「せっかくだから旅行もしてこようかな」とか言うと面倒臭いことになるらしい。できるだけ言葉少なく聞かれたことだけに答えれば通るはず。ちなみにおいらのビザは必要もないのに2年でした。

多くの国で日本人は3ヶ月までビザ免除で滞在できるため、私立の語学学校くらいならビザを申請せずに行くこともできます(週何時間までとか決まっているけど)。滞在先はcraigslistなどで探すとよいと思います。いくつか注意すべき事(白タクに乗らないとか、よくある詐欺の手口とか)を知っておけばあとは案外何とかなります。

がんばってください。