個人が電子書籍を売るために必要な決済サービスについて

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このエントリでは電子書籍の販路についてあれこれ書きます。

サーバはクラウドに置こう

このブログのサーバはときどき具合が悪くなります。メモリ512MBのVPSサーバですけど、ログを見るとApacheがout of memoryを連発していたり、何かの機能拡張(mod_pagespeedとか)が変なことをしていたりしてよくサーバが応答しなくなります。よくと言っても何ヶ月にいっぺんくらいですから一応実用に耐えます。

ところがこれをビジネスにしようとすると途端に信用問題に関わります。特にお金を払ったのに正しく商品を受け取れないようなことになれば、かなりまずいことになります。ですから万が一にもサーバが止まるようなことがあっては困ります。絶対に落ちないサーバはないのですが、安い貸しVPSサーバよりはいい方法はあります。

今の時代はクラウドを使うのがよいと思います。今回やっている電子書籍販売では独自ドメインを取得した上でGoogle AppsにWebページやメールを構築しました。Googleのサービスですから安定度はかなり期待できます。億が一にも人気芸能人がブログで「面白かった♪みんなも読んでみて。お勧めです」とか書いたとしてもアクセスを捌ききるでしょう。

Google Appsのサービスの1つであるGoogle Sitesは簡単にWebサイトを作れるというメリットがあります。WebサイトではGoogleカレンダーとかのパーツを自在に使うことができるのが特徴ですが、一方で自由度は高くない感じです。

ここでGoogle App Engineという別のサービスを使います。これは後述。

Google AppsもGoogle App EngineもDropboxもSugarSyncも有償のバージョンがありますが無償でまったく問題なく使えます。

決済はPayPalで

さて、Webサイトと商品ができたところでどのように決済を行うか、これが最難関の課題です。銀行振り込みでお願いしますとかやってもいいのですが、いまいちスピード感に欠けます。その間に興味を失ったのでは販売機会を逃すので、ここはなんとか最低クレジットカード決済を可能にしたいところ。

実は電子書籍を売るサービスはまだあまり多くありません。怪しげな情報商材を売っているところに置いてもいいのだけど、なんとなくそれは販売イメージの点でよくありません。

パブー

最初に検討したのは「ブクログのパブー | 電子書籍作成・販売プラットフォーム」でした。これはある程度実績があり、手数料として30%かかります。300円の本を売った場合には210円が手元に入り、30%がパブーの取り分になります。iPhoneなどのアプリもアップル税が30%なので悪くはありません。

ただ表現力に大きな問題がありました。最終出力がPDFあるいはePubなのですが、独自のインターフェースで本を作らなければなりません。縦書きもルビも傍点もろくに打てないのです。これでは本とは言い難い。

それでも最初はパブーでやろうとしました。どこかに自分でPDFを作りZIP圧縮してパスワードをかけます。ZIPの中には特典としてフルサイズの画像とか色々入れます。これをどこかに置いて、パブーで販売する本のどこかにZIPのパスワードを記しておきます。あくまで主はパブーの本でPDFは特典という扱いですが気分の上ではPDFがメインでパブーはあくまでパスワードの配布手段に徹します。ただ、これはあまりにも面倒臭く泥臭い。

パブーにもいいところはあります。DRMフリーでお試し版も読めるなど考え方自体は似ていました。

Vectorシェアレジ

次に考えたのはシェアウェアでキーを配布するサービスがあるのだからそれを使うというものです。日本で実績があるのはシェアレジでした。

シェアレジは案外よい手段なのですが、最低販売価格が630円からと高いことが問題でした。まずシェアレジは最低500円から販売で、さらに手数料100円を購入者から徴収し、消費税がかかるため630円になります。電子書籍でそれは高いだろうということで没です。

シェアウェアの決済サービスは他にもKagiとかありますが、これらも一応見たけれどあまり魅力を感じませんでした。そもそも決済画面が英語というだけで販売機会を逃しそうです。

その他のプラン

デジマーケット」というのがあります。コストは販売代金の20%で、基本的に自分のサーバでコンテンツを管理し、キーの配布だけやってくれる感じです。案外悪くありません。というかこういうのがもっとたくさんあるべき。

他にかんたんダウンロードだったか、そんな感じのサービスもありました。あまりにありふれた名前なので検索しても全然出てきません。

PayPalのマイクロペイメント

PayPalは決済サービスの大手で、インターフェースの泥臭さはありますがブランド力がありうさんくさくないところがよいところです。PayPalの手数料は2つあり

  • 通常の手数料:3.6%+40円
  • マイクロペイメント:5%+7円

価格の安いものはマイクロペイメントのほうが有利になります。仮に100円のものを売るとしたら通常の手数料だと40円 + 3.6円ですから44円かかります。100円売って44円ってひどすぎます。それを埋めるのがマイクロペイメントで、こちらだと7円 + 5円で12円で済みます。12%の手数料ですね。

300円の電子書籍の場合は15円+7円=22円ですから278円が手元に残ります。約7.3%の手数料でこれは最安です。問題は使うのが面倒臭いということ。

PayPalのPDTとIPN

基本的にPayPalは決済機能しかありません。決済がなされたらこちら側で正しくダウンロードして商品をお届けする必要があります。つまり、そこの部分を作らないといけない。これが面倒臭いところ。

PayPalはPDTとIPNという二種類の方法で決済完了をHTTP POSTで通知します。

PDTは決済が終わるとこちらの販売ページにリダイレクトされ、そのときにデータを通知してくれるというものです。これはあまり役に立たないのではないかと感じています。なぜなら、決済が終わってページが遷移する前に誤ってブラウザを閉じてしまった(ありがち)、停電でPCが落ちた、PCがクラッシュしたなどの場合にはダウンロードが完了せず「やい、金払ったんだぞ、何とかしろ」ということになります。

一方でIPNは決済が完了した瞬間に通知をよこします。こいつを受け取ったらメールか何かで顧客にZIPのパスワードなりなんなりを通知すればOKです。メールアドレスを打ち間違えたとか可能性はいくらでもあるのでそこんとこは少し考慮が必要ですが。

PayPalの神リンク

おいらがあれこれ書くよりリンク先を見た方がずっとわかりやすいと思います。ただ2007年の記事なので微妙に現在と違うところがあります。

Web Payment StandardかExpress Checkoutか

それは「PayPalのWeb Paymetn StandardとExpress Checkoutの違いが理解できないあなたへ」がよいでしょう。

PayPalのサイトの情報はかなりゴチャゴチャしており、おいらもここを見るまではExpress CheckoutはPayPalのユーザ登録が必須だと思っていました。

PayPalからのPDTやIPNを受けるサイトをGoogle App Engineで作る

Google Sitesでは高度なリクエストを受けるようなアプリケーションは作成できないようです。したがって、そこんとこはGoogle App Engineを使います。Google App EngineはPythonかJavaでGoogleの巨大なインフラを使ったアプリケーションを作れるという大盤振る舞いのサービスです。

ただ、今回の目的ではBigTableをいじる必要もなく、受け取ったHTTP POSTを読んでメールを発射する程度で充分です。

前述の通り、大事な部分は自分のサーバで運用すべきではないと考えます。Googleのクラウドならかなり大規模なアクセスが来たとしてもDDoSアタックを受けたとしてもきっと捌ききってくれるでしょう。

いま思うとWebページは全てGoogle App Engineで作るべきだったかも知れません。なぜなら通常のサイトと決済のサイトのドメインが別になってしまうのは何かと格好悪いからです。Google App Engineでもサーブレットを使ったWebページが可能です。

製品ファイルを置く場所について

ダウンロードするファイルを置くサーバがダウンしては困るのでこれもクラウドで決定です。問題はどれを使うかです。これはDropboxやSugarSyncのパブリックリンクを使うのがよいでしょう。SugarSyncの場合は21日間有効のリンクになりますので、ときどき変更する必要があります。これはメリットでもありデメリットでもあります。デメリットは面倒臭いこと、メリットはときどきリンクの張り替えを強要されることでリンクをどこかに公開されても最大21日で無効になるということです。もちろんZIPにはパスワードをかけますが、パスワードも一緒に公開される場合もあるので気休めです。

2 件のコメント

  • 前のエントリーですがネトウヨにニートやひきこもりが多いかも、と言うのは当たっているかもしれませんね。

    健全な自己中心性が育つ環境や状況に置かれず、合わず、ただひたすら家族を含め、周囲から否定されれば自己評価が低くなり、自信もなくなりうつになりやすいですからね。

    そこで低すぎる自分の自己評価を高め、評価してくれたのが保守系思想だったのでしょう。

    何はともあれ、雇用、労働、医療、福祉の分野は普通人にしろ、保守系にしろ、理解はあまり行っていないのが残念です。

    今もニートでネトウヨからの戯言でした。

  • はろー(・ω・*)
    えーと、クレジットカードを持っていない私みたいな大学生はけっこう多いので、電子書籍は銀行振込でも出来ると嬉しいなーと思ます。

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