今回の原子力発電所トラブルで関東は電力不足に苦しむ見通しである。この電力不足はいつ解決するのか、中には2年は続くという話もあるようだ。
2年も今のような状況が続いたら東京の経済はガタガタである。別に東京に本社がある必要のない会社はとっとと移転してしまうべきだろうし、もっと極端なことを言うと、東京を首都とする法的根拠はない(らしい)から首相が「そうだ、京都へ行こう!」とか言い出して、天皇を京都御所に、国会を二条城でやるとか(ぉぃ)して、ある程度の政府機能を持って行ってしまえば否応なく付いてくる会社も増えるだろう。新聞社とか、あとは役所に通う必要のあるような会社(例えば製薬業者は頻繁に厚労省に行く)。
これは冗談半分だけど、いつまでも続けば首都返上はないにせよ東京がダメになってしまう。
東京電力にはあまり頼りたくない
うちはマンションなので太陽電池パネルを設置する場所があまりない。普段はマンションがいいと思っているけど、こう言うときは一戸建てだったらよかったと思う。
小宮山前総長の自宅はエコ住宅化されているらしい。
小宮山さんの「エコハウス」は、東京都世田谷区の閑静な住宅街にある。木造2階建て、延べ床面積は約200平方メートル。2002年に完成し引っ越してきた。現在、妻の潔子さんと二人暮らし。以前の暮らしに比べ、エネルギー消費を年間20800キロワット時から4000キロワット時に減らした。
省エネ効果が大きいのは断熱で、1,2階の窓25カ所はすべて複層ガラスにした。「家の断熱は7割ぐらいが窓とガラスで決まる」(小宮山さん)からだ。
(略)
「省エネコスト」も数値化した。購入額は、太陽電池236万円、給湯器61万円、発泡断熱材77万円、複層ガラス150万円、ハイブリッド車227万円など。
だが、太陽電池と給湯器には計48万円の補助金が出た。オール電化にしたので設計時のガス工事費145000円が返却され、その分を減額。発泡断熱材は他の断熱材と金額がほぼ同じなのでゼロと計算。ハイブリッド車は同クラスの通常車より68万円高く、複層ガラスは一重ガラスのほぼ倍の値段。いずれもその価格差を計上した。その結果、省エネコストは約377万円になった。
一方、利益はどうか。
ガス代は年間8万円がゼロ、電気代は22万円が5万円、ガソリン代は9万円(1リットル150円で計算)が3万円に減り、合計31万円もお得に。このペースでいけば「省エネ投資」の回収期間は12年だが、「ガソリン代が高騰、電気代も上がるから10年で元がとれるかな」と笑顔で話す。
案外、太陽電池パネルの力は大きいようだ。おもちゃかと思っていたけど、これだけ発電できるのだから。
現在、多くの家で見かける太陽電池パネルは、安い鰻丼のようである。

屋根の面積のほんの一部しかパネルが覆っていない。もっとたくさん貼りたいものである。

これは中国のサンテックパワー社の本社である。このくらい盛大に太陽電池パネルを設置したらオシャレ。家庭では無理にしても、企業とか大型商業ビルの壁を南側は全部太陽電池にしてしまってもいいのではないか。どのくらい発電できるかはわからないけど、少なくとも我が社は環境に配慮していますというメッセージくらいにはなる。
今回の事故で日本人はエネルギー安全保障を考えざるを得なくなった。夜間電力もあることだから、完全に電力会社を外すことは無理だろうけど、依存度を減らすことは可能だろうし、スマートグリッド化の布石としても、これから来る大停電時代に備える意味でも太陽電池パネルを置けるところに置きまくることがcoolという世の中になってくれると嬉しい。
太陽電池パネルはゴビ砂漠程度の面積に設置すれば地球上の電気を全部賄えるくらい高性能らしい。もちろん現実的には砂漠にまとめて設置する必要はなく、電力輸送の観点からもバラバラのほうがいいわけだけど、総面積はそんなものでよい。
あるいはある程度の強制力が働いてもいいかも知れない。例えば条例で、ビルの南側および屋根の部分の25%以上を太陽電池で覆えば地方税を軽減するとか、そうしたインセンティブを与えてはどうだろうか。50%ならどーんと軽減する。さらに電気代も安くなり、社会に対してよいメッセージを送れていいことずくめだと思う。
その他、効率の面からは「?」だけど、歩道を太陽電池パネルにするとか、ある程度の土地があるところには太陽電池発電所を設置するとか。原子力発電所が嫌われているのだから、そうしたことを積極推進してもいいのに。
うちはベランダにちょっと置くくらいで、家庭の電気を賄うことは困難だろう。しょんぼり。マンションの場合は外観は自分のものではないから、派手に設置することは困難なのである。
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