フリーターの貯蓄額は平均83.4万円

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フリーターの貯蓄額は平均83.4万円、「50万円未満」は7割を占める

この調査は北海道、関東、東海、関西、九州に在住する、15~34歳のフリーター783人(男性270人/女性513人)を対象に行われたもの。まず、「現在の貯蓄額」をたずねたところ、最多は「50万円未満」(67.4%)で、これに「50万~99万円」(9.5%)、「100万~149万」(8.0%)が続いた。フリーターの7割近くは貯金額が「50万円未満」という結果になっている。

年齢別にみると、「50万円未満」と回答した割合は、「20~24歳」で72.3%、「25~29歳」は70.3%と7割以上に。また、「30~34歳」では「400万円以上」が11.0%と、400万円以上貯蓄している層が1割いる一方で、「50万円未満」は59.7%と半数以上が50万円を切っている。

平均貯蓄額は、全体では83.4万円。年齢別では「20~24歳」は49.9万円、「25~29歳」は80.3万円、「30~34歳」は114.5万円となった。

83.4万円は人生挽回が可能な額

フリーターの貯蓄額は平均83.4万円というけど分布がひずんでいるような感じ。400万円以上ある人が平均つり上げているというか。7割が50万円未満で、ひょっとしたらゼロ貯蓄が4割くらいいるんじゃないか。50万円未満の内訳が一番大事だと思う。

で、本題。貯蓄が83万円あることは人生を切り開くのに十分な額ではないかと思う。仮に月に15万円の生活費が必要だとしても5ヶ月は生きていけるだけの貯蓄なのだから、仕事を辞めて資格試験の勉強とかに打ち込むことが可能になる。バイトでも雇用保険に加入しているところならば失業手当もある。さらに親と同居している人ならもっと長く仕事を休むことが可能になる。

格差の固定には色々な要因はあるけど、大きなものにフリーターは自転車操業に陥っていることが挙げられる。生活のために条件の悪い仕事でも続けなくてはならない。しかし、その先はあまり明るくない。病気になったら収入がなくなるし、解雇されるかも知れない。正社員と違って後ろ盾は貧弱だ。だから、いつまでもそのような仕事を続けるのではなく、どこかでステップアップに踏み出すことが重要。貯蓄があるということは仕事を辞めてステップアップ可能だということ。

格差の固定の他の要因には新卒主義がある。新卒ではないフリーターが条件のいい会社の正社員に登用されるのはかなりの幸運児でないといけない。成功例もあるけど、ほとんどの人は成功しない。

ではどうしたらいいか。一番現実的な線は新卒主義のない国に行くこと。事情は色々あるだろう。恋人がいて離れられないとか。それでもリスクを取って踏み出すことは重要なのではないかと思う。

英語で生きていくことは可能か

83万円でどこまでできるか。英語圏の国は生活費が高い傾向にあり、あまりよくないと思う。色々興味を持って見ているけど、カリフォルニア州立大学サクラメント校の語学学校あたりがリーズナブルだけど、それでも17週間で3,900ドルの学費である。

他に生活費がいる。おそらく83万円=10,000ドルでは17週間くらいしか滞在できないだろう。滞在だけならもっと長くできるけど、知り合いもいない、言葉も不自由という状況では海外ニートになってしまうだけなので、やはり学校に通うなどどこかには帰属したい。そして周りの現地人にこの国で就職することは現実的だろうかと相談することが大事である。

なぜカリフォルニア州立大学かといえばシリコンバレーに近いからである。別にIT産業に対して関心がないのであれば他の地域でもいいかも知れない。シリコンバレー周辺は仕事も多く治安はいいとされるが生活費が高い。

本当はもっとスタンフォード大学周辺がいいのだけど、高い。

台湾で中国語を習う

ではどこがいいか。個人的にいいと思うのは台湾である。少し前にニューヨークタイムズの記事(の翻訳)にこんなものがある。

NYTimes 「日本の若者は世代の障害に阻まれている」

東京 ― ホリエケンイチは有能な自動車エンジニアだった。日本ではこのような若い人材が、ハングリー精神あふれるライバルの中国や韓国と渡り合い、現在の地位を保つために必要とされている。30代前半のとき、彼は主要自動車会社に勤めており、先進的バイオ燃料のデザインによって評価を得ていた。

しかし、多くの日本人のように、彼は非正規労働者だった。時限付き(temporary)契約のもとで、雇用保障もほとんど無く、そのほとんどが40代後半である正規労働者に比べて半分の給料しかもらっていなかった。彼は10年以上正規労働者になろうと努力したが、ついに辞めた。時限付き契約だけではなく、日本そのものを、である。

2年前、彼は中国語を習うために台湾に移り住んだ。

ホリエは語る。「日本の会社は年老いた労働者を守るために若い世代を浪費している。日本では私の道は閉ざされている。台湾では私の履歴書は完璧だと言われた」

台湾ではどのくらいの生活費が必要か。おいらは2ヶ月台湾に住んだことがあるが、家賃が10,000元だった。今思えばもっと安いところもあり6,000元くらいでも住めそうだが、とりあえず10,000元で計算する。食費は完全外食に頼ったが月に10,000元あれば十分である。1日100元くらいでも自助餐でバランスの取れた食事ができるが、ちょっと苦しい。300元あればかなり優雅と言っていいだろう。あと光熱費は家賃に含まれているようで一切支払わなかった。ベッドや洗濯機などは備え付けだったから月に2万元あれば不自由なく生きていけると言える。

学校にも通った。3ヶ月で19,000元だったと思う。生活費が1ヶ月2万元だから3ヶ月で6万元、それに学費を足して79,000元/3ヶ月である。1年でさらに4倍。1台湾元は2.7円で計算すると853,200円である。83万円あれば計算上は1年台湾で学校に通いつつそこそこ幸せな生活をすることができる。学校に行けば友達もできるし、それほどかつかつの生活でもないから適度に楽しい日々である。

1年いればおそらく中国語はものになるだろう。友達としか喋らないとスラングばかり覚える恐れもあるが、ちゃんと習っているのでビジネスの場でも失礼のない表現を身につけられるはずだ。おいらの実感として中国語は英語よりは覚えやすいと思う。なんせ漢字だから日本人は他の国のライバルが必死で中国語を習うよりずっと有利なのだ。

漢字の発音と声調を覚えたら、あとは日本語の中に中国語の単語が相当あるから、どれが中国語でも使われているか、むしろどれが中国では通じないかを覚えればたぶんかなり喋れる。例えば「持っている」という単語は「有(よう)」であることを知っていて、名前が「名字(みんず)」であることを知っていれば「有名」が「ようみん」であることはわかる。こうして考えていけば日本人はかなり中国語の単語を知っている。これは日本人の大きなアドバンテージ。

学費は高いけど台湾大学の促成栽培

本気でやりたいのならすこし高いけど台湾大学で習うといいらしい。みっちり仕込んでくれるので促成栽培可能である。

http://iclp.ntu.edu.tw/index.php?lang=ja
http://homepage.ntu.edu.tw/~cld222/jp/about.htm

ICLPの目的は、学生がそれぞれの分野における中国語の専門家として本当に活用できる「能力」を獲得することができるようなトレーニングを提供することです。学生それぞれの興味やキャリアプランによって、その必要とされる言語上の能力や技術には人それぞれ大きな違いがありますが、大中華圏と関連した分野において研究職や専門的なキャリアを目指す人は、皆共通して高いレベルの中国語で「話し」・「書く」能力が必要とされます。中国系の社会において一定の役割を果たすためには、新聞を読み、中国語で口頭の指示を出すことのできる力がどうしても欠かせません。

ICLPでは、厳格な指導と集中的なコースワークによって、学生の「話す」と「書く」能力を出来る限り最短の時間で鍛え上げることを約束します。

過去の実績として、多数の驚くべき成果を輩出しています。基礎レベルで入学した多くの学生が、ICLPでの僅か1年間の訓練によって、上級レベルの会話・作文能力を身に付けています。(ICLPでの9ヶ月のトレーニングの結果、他機関での3年間の学習成果に相当すると言われる成果を多数達成しています。)
これまで我々は、ICLPの学究的雰囲気を維持するために、多方面の現代中国語学習に真剣な興味と意欲を有する学生のみを受け入れてきました。読解のみに興味のある学生や、会話のみに取り組みたいという学生には、ICLPのプログラムは相応しくありません。

あと大事なことだけど、台湾は案外日本語が通じる。英語より日本語の方が役に立つかも知れない。 日本の文化もあるし、食べ物の味も日本人好みのものが多い。日本に帰りたいときは飛行機で3時間程度である。航空券も往復で5万円しない。格安航空会社なら12,000円くらいで往復しているらしい(LCC向けに空港使用料を免除している関空から)。

台湾で習った中国語は仕事の役に立つのか

台湾で習う中国語は中国を意識している。台湾の中国語は言語的には官話(マンダリン)と呼ばれる政府で使われる言葉だが、住人は台湾訛りの中国語を喋る。あと漢字が日本の旧字体のような繁体字である(これは日本人には覚えやすいからプラスだと思う)。しかし、学校では中国風の発音を教えるし、台湾で習ってもちゃんと中国で通用するように配慮されている。さらに言うと北京語とマンダリンは少し違っていて、北京に行けばマンダリンを覚えられるかというと必ずしもそうではない。千葉県に住めば標準語を覚えられるかと思ったら微妙に標準語とは違う言葉になるみたいなものである。日本で見かける中国語の教科書の中には、政府の文書では使われない表現がいくつかある。いま台湾の政治を行っている人たちはもともと中国本土で共産党に敗れて逃げてきた人たち、およびその人たちが作ったカリキュラムで勉強してきた人たちなので言語的なハンディキャップはないと思う。

こうしてビジネスで使えるレベルの中国語を会得したら、中国進出したい中小企業にでも就職するとか、そのまま中国語圏で就職するとか、日本の新卒制度の外で生きていくことが可能になる。

まとめ。新卒で失敗してしまったとしても貯蓄がある程度あれば人生の挽回は可能。フリーターの貯蓄額が思ったより高いことは、今の状況をいつまでも続けなくてもいいということなので吉報だと思う。でも50万円未満の人が7割なんだよなー。

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1 個のコメント

  • 現在では、新卒主義がネックになってますね。
    新卒でなくても、年齢、職歴などでできる仕事が限られるでしょう。
    日本では今まで新卒で正社員が大半だったので
    フリーターが増えることが今まで考えられなかったみたいですね。
    フリーターでは年金とかが不安といいますが
    現在でも年金は不安ですね。
    台湾に行くと書いていますが
    政治的に見たら「人材の海外への流出」となるのでしょうか?
    それなのに「外国人採用」という方向になっている日本企業は
    安い労働者を使いたいだけでしょうね。

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