まずはコメントのお返事をします。
POSTED BY MR.T ON 2010年12月16日
民主党の政策は、すぐ結果が出にくいものが切り捨てるように思います。だから、研究職の人に事業仕分けでしわ寄せがくるのです。(これは、自民も同じかもしれませんが)ただ、国民も自分の目で見て分かりやすいものを選んだのかもしれません。あかつきのことは、ネットで税金を使っていることに批判してる人がいるくらいですから鳩山元首相は、一応理系人間だったみたいですが、政治の世界に入ったら、理系だった知識を使っていないので自分がやったことはもう忘れているでしょう。しかし、日本の学生もそんな感じだと思います。学生で勉強したことの大半を使う人は、少ないでしょう。日本の会社では、技術のスペシャリストではなくその会社の社風にあわせるスペシャリストのほうがやりやすいというのがあるように思います。
民主党はお金に困っている節がありますね。事業仕分けに増税ラッシュ。子ども手当とか高校無償化をしようと思ったらお金が欲しいのはわかります。さらに困ったことに政治の素人で長い野党時代に政権を取ったら直ちに政府を運営できる知識を身につけておけばいいのに、ヤジを飛ばして夢物語を語るだけで時間を無駄にしてきた人たちなので、よい案が浮かばないのでしょう。
おいらは人を雇う政策でいいと思うけど。つまり不景気なときは社会主義化して公社を創り、好景気になったら民営化するなり解散します。人を雇うというと財源はどうするとすぐに言われますが、1,000万円稼げる人に給料500万円払うのだから財源は問題ありません。ただ発想が貧弱だと無駄な公共事業とか介護とか林業しか思い浮かばないところが困りもの。人をどのように使えば稼げるか考えられる人に公社のボスをやらせることが肝要で、間違っても天下りをトップに据えてはいけません。
おいらは小泉・竹中的な路線は支持します(社会的に弱い人に一番優しいのは強い経済を作れる人です)が、状況によってはルーズベルト的な社会主義政策も有効なのではないかと思っています。
鳩山元首相は理科系だったかどうかも定かではありません。彼は確かに東大からスタンフォードに行き経歴は立派ですが、ちゃんと勉強したかどうかはなんとも言えません。
会社の中でうまくやるスキルは稼ぐスキルとはまた別なので、そういう人ばかり増えると高コスト体質の企業になってしまいます。
ホリエモン「額に汗を流して『何も考えずに』真面目に働いてるやつはバカ」
またホリエモンが『ホリエモン「額に汗を流して『何も考えずに』真面目に働いてるやつはバカ」』というエントリでぼろくそに言われていますが・・・
まずどこにも「バカ」とは書いていないのに過剰反応する人が多いのはなんかなー。
彼の言っていることは全然間違っていなくて、いまの《醜活》でもむしろホリエモン的な人が求められているわけです。会社側からすると、500万円の給料を渡して2,000万円稼いでくれる人が欲しいはずです。これが即戦力採用というやつでしょう。全体的に社員を一から育てようという気概のある企業がどんどん少なくなっているようですから。
では、どういう人が現代で稼げるかというと、行動力があってリスクを取れる人です。コツコツ真面目にやるけど臆病な人は大きな枠組みの中に組み込まれればそれなりには稼げますが、今はそういう懐の深さのある組織は多くないと思います。
うんと行動力がありリスクを負うのが怖くない人はホリエモンのように会社を追い出され200億円を取られてもすぐに年収1億円なんか突破してきます。彼の場合は知名度も後押ししていて、メルマガの売り上げ1億円とかアフィリエイトのバカにならない広告料は誰にでも真似できるものではありませんが、それでもワーキングプアに甘んじることはないと思います。
普通の人だと資本力も営業力も限られているので行動力があってもなかなか個人では稼げません。稼いでいる人もいますけど、誰にでもできるわけではありません。しかし、企業に入って企業の資本力とか組織力を使わせてやって、暴走して自爆しないように適切にリスクをコントロールしてやる(上司に報告・相談・承認を得る)ことができれば、そういう人は何千万円も一人で会社に貢献して、安い給料で働きます。こういう人は会社から見て金のなる木なので当面安泰です。というか個人でもあらゆる手を駆使してそこそこ稼げる人にうまく「会社で働くことが人生の唯一の正解なんだよ」とすり込むことが企業社会の目的かも知れません。
真面目という意味の取り方にもよるけど、いわゆるいい子ちゃんで、親の言いつけは守り周囲の期待通りに努力はするけど、型破りなことはしないタイプは今の日本では稼ぎにくく、それゆえひどい扱いを受ける可能性があります。手っ取り早く儲けるには他人がやらないことに積極的に手を出せるタイプの方が有利ですから。他人がやろうとしないことというのは、色々な意味でリスクがあります。個人経営なら資本金を失ってホームレスになるかも知れないし、情弱騙して高いアイテムを課金したり、出会い系サイトを健全に見せかけて経営することは風向きが変われば総攻撃を食らいかねませんが、そこで逡巡しないことが何となく今の社会では一番求められている感じ。
おいらは経営者の仕事というのは真面目くんを上手に使って利益を上げる組織を作ることだと思っていて、真面目くんがダメだとバカにされる社会というのは、経営者がサボっていることとほぼ同義だと思っています。ほっといてもそいつを雇っておけば儲かるのなら経営者なんて要らないですから。
個人だと目の前に仕事があったとしても「できます、やらせて下さい」とはなかなか言い切れないことがあるでしょう。もし失敗したらどう責任を取るんだ?と自縄自縛に陥ったりします。でも、そこのところを組織力でカバーしてやれば仕事ができる人はまだまだたくさんいるのだから、そのような組織をたくさん作ることが大事なのではないかな。無意味に偉いだけのよくわからない役員がたくさんいるような会社ばかりだと、真面目くんはレイオフの対象となってしまうことでしょう。
dankogaiが『従来の仕組みが壊れていく今、あなたは自分が「働いている」と言い切れますか?5年後、10年後のあなたの「居場所」をつくるためにすべての仕事を進化させる方法』について語ってるらしい本:
日本で育った人間が、日本企業に必要とされない時代
『【社会】 “日本の若者のせい?社会のせい?” 大手企業、外国人をどんどん採用…日本で育った人間が、日本企業に必要とされない時代』というのも、またかとは思いつつ気になったり。
日本で育ったから日本で就職ってのも上述の「真面目くん」的発想かも知れない。他の人がリスキーだからやらないことを、自分はリスクを負ってやるという人でないとこの先は厳しそう。
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