まずはコメントの御返事をします。
POSTED BY ITSNOTTHESAME ON 2010年12月15日
グーグル面接ですが私も受けたことがあります。アメリカでの話ですが。
おっしゃるとおりプログラミングの問題自体はそう難しいものではありません。わたしはDPが1問でましたが。感じとして解ける解けないよりどれだけ早くといたかが重視されるようです。ですからトップコーダーを大量にやっておくのはいい方法だと思います。ちなみに実装はDFSのほうがBFSよりだいぶらくです。どうせWorstCaseではDFSもBFSも実行時間は変わらないので計算量の概算ができていれば全部DFSで押し切っても大丈夫だと思います。
こちらでは書類を通るのに一番有効なのはコネです。社員に知り合いがいればだいぶ楽になります。知り合いがいなければ作りましょう。
コネを作るのはすごいですね。おいらは研究室の先輩くらいしか思いつかないです。
DFSのほうがBFSより楽というのは一寸考えましたが、再帰を使って実装する場合ですね。おいらはDFSの場合は
stack< なにか > s; なにか data = ....; s.push(初期データ); while (!s.empty()) { data = s.top(); s.pop(); 探索するものをスタックに追加 }
のようなコードを書いていてBFSにするときはこれをqueueにしているだけで、実は手間はほとんど変わりません。
アメリカでの就職活動については色々と知りたいので、教えていただければ幸いです。
POSTED BY MR.T ON 2010年12月15日
私は、プログラムはあまり分からないのですが、グーグルの採用は、他のシステムエンジニア採用活動よりもプログラミングを中心のなっているように思えます。ただ、IT会社の採用試験はこれが普通なんじゃないかと思ってしまいます。日本のITの会社はプログラミングできなくても選考を受けることができるので技術とかは関係ないと思います。ただ、逆に「コミュ力」を見るでしょうが
いくつか言いたいことがあります。まず、エンジニアは技術力で取るべきです。《醜活》は(Rなどが儲けるために)人材のミスマッチを増大させていく行為だと思っていますが、これによって不幸になるのは《醜活》で苦しむ学生だけでなく、欲しい人材が採れない企業側もそうだし、その会社で働いている人の環境がブラックに近づいていきます。
技術力というのは現時点での技術力でなくても構いません。Googleの質問のように本当に基礎的なレベルで十分なので、そういう採用が進んでも問題は起きにくいでしょう。天才しか内定が取れないとかそんなことにはなりません。
エンジニアは技術と書きましたが、これはエンジニアだけではなくてあらゆる職種について言えると思います。絵の下手な人をデザイナーに起用しないように、技術のない(身につく可能性の低い)人をエンジニアとして雇うべきではないのです。
ただ、日本は「総合職」という何でも屋のくくりが大きいため、また転職市場での価値を奪うためスペシャリストよりもゼネラリストを求めます。そうすると、技術はすごいけど変人で扱いにくい人よりも、何でもそつなくこなすリア充タイプの方が求められるのもわかります。ただ、それゆえに定時に帰って長期バカンスを取る国と比べても一人当たりGDPが負けているような効率の悪い職場が増えます。これだけ刻苦勉励に働けば一人当たりGDPが6万ドルくらいあってもいいと思うのですが。
あとコミュ力採用は以前から述べているようにコミュニケーションのための能力ではなく、何か別のもの(空気読むとかサビ残に文句を言わない社畜根性とか)です。
純粋なコミュニケーション能力の場合、ある程度の大企業ではそれほど必要とされないはずだと期待します。例えばエンジニアと営業さんは直接話ができる必要はありません。専門家の言うことは訳が分からないのが相場ですし、営業さんには営業さんの言い分があります。普通はそこを調整するITコンサルみたいな仕事が社内にあるべきなのですが、それが機能していないのかと。
ある自動車会社の話で、エンジニアは格好いいスポーツカーを作りたいと主張します。しかし営業は売れるミニバンとか軽自動車を作って欲しいと言います。マーケティングは時流を捉えた環境にいい電気自動車をやろうとか、経営陣はまた別のことを要求してきます。普通はそうした立場の違う人間とうまく調整する機能が会社にあると思うのですが、それがないと各々の部署の人がみんなコミュニケーション能力をもって調整することを求められるのでしょう。ソースは失念したけど、昔ホンダのNSXという車があって、あの車は各部門の思惑によって紆余曲折を経て和製スーパーカーになったものの最初は200万円くらいでMR-2のような車を目指していたと聞きます。
無料(?)本
うまく「Googleブックスで読めるソフトウェア開発に関する本たち」をまとめてくれた人がいます。秀逸。
意外とネットには無料で読める本が転がっていて、ときどき思い立ってまとめるのだけど三日坊主だから更新もしないで鮮度を失うことの繰り返しです。誰かがまとめてくれたのを読んだ方が効率的かも。
論文の書き方
卒論、修論、博論の季節になると「よい論文の書き方」のようなエントリが参考になるかも知れません。もっと早い時期だとなおいいです。
理系殺し
また民主党関連ですが『民主党は「日本の理系」を殺す気か。このままじゃ、日本は2番どころか20番になる』というのがありました。20番で止まればいいんですけどね。GDPでいま23番くらいで職場環境で44番とか、調査方法にもよるけど、それが今の実力です。
給与水準から逆算して適正一人当たりGDPがだいたい1万ドルくらいだと踏んでいます。今はまだ過去の資産があるから高いけど、たぶん日本の30年後の実力はそのくらいです。何か付加価値のある仕事ができるレベルではありません。GDPが1万ドルだとだいたい世界70位くらいです。
そうならないためには、反知性主義を止めることがポイントでしょう。他にも文句はあるけど、とりあえず知性の価値を認めることが大事です。首相がルーピーとか、その後の首相もアレで部下はもっとアレだと知性が大事であることに気づきにくいでしょうが、頑張って欲しいところです。
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