2010年のノーベル経済学賞

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まずはコメントのお返事をします。

POSTED BY あ ON 2010年10月10日
上位大学以外の人はイス取りゲームに参加すらさせてもらえない現状(´・ω・`)
最近、不必要な機能を付けて高くなって、売れてなさそうな日本製品が多いです。
企業は、非正規雇用をいじめて高給取りを保護せず、必要のない高給取りを解雇してほしい。
派遣規制は2chでは「仕事がなくなる」とか叩かれてますが、とりあえず実行してみてほしい。
古参に高給・開発生産者がワープアってモデルは、モチベーションが下がって品質の
低下につながります(もうすでになっている)。「仕事が海外に行くだろ」って話も、海外の人に
出来るんだったらやってもらえばいいじゃないかって思います。案外、クソ労働環境だから
人手が集まらなくて失敗するだろうと私は思っています。あと、一昔前によく聞いた「リストラ」、
今はあまり聞かないですよね。切られる人が正社員から派遣に変わったのだなと思います。
それでも「仕事が海外に行くだろ」って言い続けて派遣を容認する人が多いのが不思議でなりません。

椅子取りゲームは意外と多くの大学が参加できるような気がします。根拠として、まず今の企業は学力とか学歴をたいして重視していません。でも大和総研とかキヤノンマーケティングジャパンのように指定大学以外は説明会にも参加できないところもあるにはあります(叩かれたから改めたかも知れません)。でもそれは少数派だと思います。

ただ、年齢とか学校名という要件は1次面接で切る要素には効いてくるような気がします。理由はわかりません。察するに権限のない面接官を1次に配置する企業が多く、そういう人は有望な人を好き嫌いで切ってしまうと大変(ばれないだろうけど)だけど、ある程度はふるい落とすノルマがあるのでしょう。だから、面接してみて問題外の人が規定数に満たない場合は、経歴を読んであからさまに瑕疵のある人を落とすのではないかと想像します。

派遣規制はおそらく日本企業では次のようになると思います。

  1. 派遣を規制する
  2. かと言って人件費を増やしたくない、正社員はすぐに切れないから嫌だ
  3. 人手不足で無理矢理回して失敗しまくる
  4. 会社の業績が悪くなってますます人を雇えなくなる

一方で労働者は親と一緒に住んでいるとか、貯蓄がある程度ある人(非正規ではほとんどいないでしょう)を除いて、仕事がなくなると来月からさっそく家賃も払えなくなる人がたくさんいるためひどい混乱に陥ります。

ドラスティックな派遣規制にはセーフティネットが必要でしょう。クソ企業がバタバタ倒れてもまともな企業が出てくるまでの間、なんとか生きていけるだけのお金が支給される仕組みが求められます。例えばベーシックインカムが有意義だと思うのは糞企業が潰れてもまあいいかと思う人が増える点にあります。命を削ってブラック企業に尽くさなくても仕事を辞めて慎ましく暮らせるのならブラック企業は人がいなくなり潰れます。でもベーシックインカムって月に8万円を全員に配ると年間120兆円くらいかかるんですよね。財源が問題。生活保護と年金を全部止めて所得税や法人税を大幅に上げることが必要になり、まず無理でしょう。

「仕事が海外に行くだろ」って行けばいいと思っています。ついでに本社機能も法人税の安い香港とかシンガポールに移せばいいんじゃないでしょうか。産業が空洞化した日本では新しい産業を作ればいいのです。日本ではブラックにならないと生きていけないようなクソ企業は出て行くか潰れるかしてもらって、内需を再興すればいい。どうせブラック企業なんて社畜風に言えば「日本でもブラック化しないと通用しない企業が海外で通用するはずがない」のですから。

日本の産業に活力がないのは、老人保護と同じようにもう腐っている企業を助ける一方で、ベンチャーが出てきても潰してしまうし、助けようともしない政財界に問題があります。JALもそうだけど、潰れて当然の会社に税金を入れて守ったり、いくらでも増資をして市場から金を吸い上げるようなやり方は年寄りを肥え太らせるだけでよくないやり方です。

POSTED BY えぬ ON 2010年10月10日
>バブルの頃の人は少々劣った人でもよい会社に入り、よい仕事を手がけるチャンスに恵まれて20年ほど働いてこられた。ロスジェネの人たちは卒業して10年ほどよいキャリアを積んでこられなかった。
大学3、4年生時の景況で就業とキャリアアップのチャンスが大きく制限され、生涯賃金が1億円以上変わってしまうという機会の不平等は自由主義からは遠い。むしろ封建主義に近い。やっぱ新卒一括採用って誰得。ただ、べつに法律で「制度」として存在しているのではないからややこしい。企業はもっと、海外を放浪したとかボランティアに打ち込んだとか「色のついた」既卒も受け入れて、多様な人材を取り込んだほうが生存可能性が高まると思うんですけどね。

新卒一括主義は企業が得をするのだと思います。

日本企業は仕事をする場というよりは、仲良しクラブです。中にいる人間でなあなあで上手くやりたい。企業取引も同じで、なあなあで済ませたい。「株式上場は野村さんに《お願いすることになっている》」とか「うちのメインバンクは三井住友さん《ということに決まっている》」とすればとても楽。能力がなくてもこうした持ちつ持たれつのネットワークで動いている面が日本企業は強いわけです。政府も護送船団方式で守ってくれますし。

そこに空気の読めないやつが入ってくると企業は困るわけです。利権で雁字搦めになっている企業に正論を言う奴が入ってくると面倒臭い。だから転職市場を発展させず、生え抜き主義で他社の文化なんか知らない人ばかり揃えたい。処女厨とはよくいったものですね。他の男を知らない女の子に変態プレイの数々を仕込んで、これが普通なんだよと言えばそうなんだと思っても不思議はありません。他の男と比較しないからダメ男でも威張っていられるわけです。

多様な人材を取り込むということは比較されることになります。それに耐えられる企業はあまり多くないのでしょう。

2010年のノーベル経済学賞

ノーベル経済学賞に米英3氏=労働政策の影響分析に貢献」とありました。おめでとうございます。

まずダイヤモンド教授というのはとてもリッチな名前でいいですね。いかにもお金持ちっぽい(現実は知りませんが)名前で、経済学をやりたい気分になります。経済学者は羽振りがいい方がよいでしょう。経済学部の教授の金回りが悪いと何のためにやっているんだ?という気になります。経済学は金儲けの学問ではないので本人が貧乏でも別に問題はないのですけど。

受賞内容は

授賞理由について同アカデミーは、「市場における(需給間の)摩擦の分析」を挙げ、特に労働市場の複雑な需給関係や政策が失業問題に与える影響に関する分析を評価した。
 ダイアモンド氏は、モノの売り手と買い手の希望が合わない市場では取引相手を見つけるために時間とコストがかかり、市場に摩擦が生じるとの「サーチ理論」の基礎を確立。モーテンセン氏とピサリデス氏がこれを労働市場に応用した。
 これにより大量の求職があるにもかかわらず失業者が増加する事態を説明。失業手当を増やすほどに失業が増加して求職期間も長期化するとの結論を示した。欧米各国で失業問題が長期化する中、一段と注目を集めそうだ。

だそうです。ちっともこの理論を理解しないで感想を言うと、よく「働けよ、仕事がないなんて甘え、仕事なんか選ばなければある」という19世紀に取り残されたような人たちにガツンとインパクトを与える研究ということでよいでしょうか。失業問題というのは案外複雑で、妥協すれば仕事が見つかるなんて甘いものじゃないわけですが、それに裏付けを与えたのかな。

この予想が当たっているとしたら、おいらはこの受賞を支持します。

清水女流王将が最先端システム「あから2010」に敗れる

清水女流王将が最先端システム「あから2010」に敗れる」という記事がありました。これはコンピュータ将棋界のマイルストーンですねー、と無難なことをまず言っておいて。

機械と人間の対戦というのは違う者同士の戦いだから力が拮抗するはずがないのです。わかりやすい例が自動車と100m走で競争して人間が勝てるはずがありません。でも誰も自動車より走るのが遅いと言って馬鹿にしません。世界最速の男と言っても大したことねーななんて誰も言いません。

でも自動車も黎明期は相当遅かったのです。車重は重いのにエンジンが非力なのだから仕方がないけど、人間の方が早かった時代もあります。その後は馬車との勝負になり、案外手強かったのは自転車らしい。

さて、女流のトップ棋士がコンピュータに負けたという話ですが、端境期の人は気の毒です。なぜなら負けたことを大きく報道されるからです。もう10年もすれば人間が負けたなんて誰も笑わなくなるでしょう。自動車と競走しても勝てないのが当然であるように。

自動車ももしかしたら、ある一時期は人間が笑われた時代があるかも知れません。あいつ、国を代表するスプリンターなのに、煙出しながら走っているおもちゃに負けてやんのとか言われたかも知れません。なんと言われたかは知らないけど、一時的にはそういう時期もあります。

チェスのチャンピオンがプレッシャーに押しつぶされたと言った話がありました。気の毒なことだと思います。これもしばらくするとプレッシャーなんか無くなるでしょう。別に勝てなくても恥ずかしいことではないのですから。