まずはコメントのお返事をします。
日本の民間企業は社会的責任を果たしていない件
POSTED BY えぬ ON 2010年8月8日
>60.8%
こういう数字を出すとマスコミは「第2の就職氷河期到来!」などと書くけど、じゃあその原因である労働市場の硬直性、閉塞性にはなかなか言及しないのですよね。「生まれた時代が悪かったねww」というなら、それは一種の天災なのだから、生涯、就職できた人間との賃金格差をうめるなどの社会保障が与えられてもよさそうだけど。氷河期世代が、それより前の世代より生活保護が受けやすいなんて話は聞いたことがございません。。。
マスコミにはいくつかタブーがあります。有名なのは菊・鶴・桜タブーというやつですが、構造的に他にもタブーはたくさんあり報道しません。特にスポンサーを悪く言うことはまず無理です。
日本企業の大半が新卒一括採用しかしないのに、景気が悪くなると採用を減らすという無責任なことをしていることを糾弾できる大手メディアは日本には多分ないのです。レクサス叩きのように、欧米から叩いてくれると同調するかも知れません。でも、レクサスはトヨタ1社だけど、就職問題は日本全体の問題だから無理かも。それより、日本の現状が悪いのは政治が原因(自民党の55年体制による無駄な公共事業が・・・とか)としていたほうがいいでしょう。今の日本の閉塞感を作ったのは無責任な日本社会、特に民間企業だと思うんですけどね。
天災ではなく人災ですよー。天変地異とかではなく、システム上の問題ですから。でも、激甚災害法の適用があってもいいかも知れませんね。
生活保護は取れる人と取れない人に分かれます。共産党とかヤクザとか朝鮮総連がバックにいると取りやすいらしいけど、堅気の日本人は生活保護はまず取れないなんて言う話もあります。さすがにそれは大げさでしょうけど、情報弱者だと不利かも知れません。情報弱者というのは、最近ネットで流行っている、自分と違う意見の人を「情弱」と罵るあれ(例:iPhone使っているやつは情弱)ではなくて、情報収集能力が弱い人のことです。
生活保護は取り方にコツがあるらしいです。生活保護を断られて餓死した人とか、女ならソープで働けば?って言われた人とかたくさん例はあります。普通に申請に行っても追い返されることが多いので、精神障害者手帳を持つとか、共産党あたりに入党して議員(国会議員でなくても市議会議員とか)に一緒に来て貰うとか、共産党の強い地域で申請するとか、そういう悪知恵に長けた人は結構あっさり取れるみたいですよ。
海外で就職する件
POSTED BY ゆま ON 2010年8月9日
海外も厳しい経済状態なのに、特殊な技術がない限り採用なんて無理。
日本でこつこつ働いたほうが無難。
でもその日本にも仕事がないからみんな困ってる。
地方はひどい状態。介護でさえ、仕事がないひとたちで競争率が高くなってる。
日本でこつこつ働くのもいいと思います。そういう選択も悪くはないと思います。海外に出て国家の後ろ盾を失うことも危険ですからね。ちゃんと国籍まで取れるならいいかも知れないけど。
さんざん書いているけど、日本は新卒主義なので最初の仕事で条件のいいものに就けなかった場合は、しばしばその後も苦しいことになります。ロスジェネ世代を見れば頑張れば何とかなる戦略は失敗だとわかります。今度こそこれで上手くいくと考えるのはさすがに甘すぎます。
ですから、条件のいい就職先が見つかればともかく、そうでない状況で日本でコツコツということは、一生ほとんど昇給も見込めず、40代になるとポイ捨てされる可能性が高いということを理解しなければなりません。現在価値がない人材が20年後に急に需要が増えるはずはありません。日本経済が回復したとしても、そのときに求められるのは新卒の人か、過去にうまく正社員としてどこかの企業に入った人の転職市場であって、新卒で失敗した人を救ってくれることはおそらくありません。それでもコツコツがいいのなら、それもいいかも知れません。
仕事に求める基準は人によってずいぶん違うのですが、個人的には時間の切り売りではない仕事をすることが大事です。気づいたら40代になっていて、今までのキャリアは単に給料と時間を交換してきただけだったというのは避けたいと思っています。
保育ってどうだろ
介護で思いついたけど、保育は需要あるかも知れないと思っています。まず待機児童が多すぎます。また、うまく保育園に入れられたとしても子供が熱を出すと保育園では預かってくれません。リスクを回避しているのだと思います。思えば自分も子供の頃は何度か死にかけているわけで、他人の子供を預かって死んでしまいましたというのは困るのはわかります。けれど、熱を出す度に共稼ぎの親が会社を休まないといけないのでは、ブラック企業が多い昨今では仕事になりません。社畜の巣窟の「発言小町」あたりで見てみるとひどい有様です。
保育園の開業について調べてみたのだけど、無認可はともかく、認可・認証は結構面倒臭いのです。そもそも命を預かると言うだけで十分プレッシャーだというのに、こんな面倒なことをしないといけないのでは保育園が増えないのもわかります。でもうまく認可が取れると月に300万円くらいは補助金が来ますので、取る価値はあります。
あとはNPOとか社会福祉法人を設立するとか、社会福祉を目的としていると言うことで場所をうまく安く借りるとか、保育士を集めるとか、色々と面倒なことはありますが、興味のある分野です。目の離せない小さい子供を預かるということは、社会全体に対して効用があります。保育の需要を満たすことは日本経済にとって大きなプラスだし、社会的要請もあり、やりがいのある仕事です。
特殊な技能
話を戻して、特殊な技術と言うけど、日本語ができるというのは日本では当たり前だけど、他の国に行けば特殊技能になります。だから、自分には特殊な技術がないと早々に諦める必要はないと思います。Twitterに
http://yt-siden.tumblr.com/post/922501585
“ネガティブ状態の日本人は「行動しないで済むためにあれこれ考える」ことが多く、ポジティブ状態の日本人は「あれこれ考えないで済むために行動する」ことが多い。”
とあったけど、ダメな理由(自分には特殊技能が何もない)を考えるより、できる理由(日本語のネイティブだ)を考えた方がたぶん楽しいと思います。
日本語は英語のように国際的な言語ではないから、意外と日本語ができる人は多くありません。日本人はあちこちにいるけど、日本人で固まっていることが多いから、現地の言語と日本語ができればそれだけで結構希少価値はあります。希少性を高めるためにはアメリカとかフランスとか中国など日本人の多い地域を避ければいいのです。でも、フランスですらアテネ・フランセの掲示板を見ると意外と日本人の求人はあります(日本人家庭ですが、家事をして下さいとか)。報酬は十分ではないけど、対価として住居と語学学校の学費が出るそうです。
ところで、Virtual Paradigmというソフトの評価版を使っているのだけど、日本語化されているものの訳がひどいのです。

これは一例だけど、日本語ができるスタッフが社内にいればこんなことにはならないのではないでしょうか。
いくつかの国で仕事をしたいという話をしたことがあります。概ね、いわゆる単純労働者の流入は地元の人の仕事を奪うので歓迎しないけれど、専門職ならばどんどん来て欲しいという意見でした。ならば職業訓練でも、専門学校や大学を卒業するなどして専門性を身につければいいのではないかと思います。繰り返すけど、それに加えて日本語がネイティブだという強みもあります。
参考:職業訓練学校うめえwwwwwwwwwwwwwwwwww
ユーラシアを放浪したい
「ユーラシアを2年間ほど放浪してるんだけど、何か質問ある?」というのがあって読んでみたのだけど、すごくうらやましい。やりたい。
ある程度のまとまった時間と貯蓄があるなら、こういった時間の使い方はすごく有意義だと思う。身分保障のしっかりした会社に勤めているのはいいことかも知れないけど、老後になるまでまとまった時間が取れないことは不幸かも知れない。ヨーロッパ企業のように長いバカンスが取れるところに勤めるのが一番いいのかな。
一番困るのは身分保障もなくて貯蓄できるほど給与もよくない仕事。自転車操業なので休んだら倒れる。かといってこぎ続けても生活費に全部消えてしまう。それよりは、何とか倹約するなり、キツイ仕事を1年入れるなりして100万円くらい貯蓄を作って放浪したい←外こもりコース、世間ではろくでなしと言われているらしい。
ここで疑問なのはバックパッカーって将来どうなるのだろう?昔のバックパッカーは気づいたらどこかの有名企業に就職していた人もいた。というか、ある企業で働いている団塊世代の人に聞いたら10年くらい海外を放浪してそろそろ就職するかってことで日本の大手メーカーに就職したとか言っているのを聞いたので、バックパッカーがどうなったかを調査したわけではない。でも、昔はよかったんだな。
こんな人がいた
東京六大学野球で日本人女性として初めて神宮球場のマウンドに立った東大教育学部4年の竹本恵さん(22)が今春の卒業後、大好きなオートバイで世界一周に挑む。「大舞台で野球をやりたい」という夢をかなえた左腕が、今度は2年以上をかけて単身の旅に出る。
卒業後2年も履歴書に空白を空けて世界をバイクで旅するのって格好よすぎる。就職先は高校教師らしいけど、教師になるならこういう道もあるのかなあ。教員採用は狭き門で、なかなかなれるものではないらしいけど。
あとははあちゅうというのがいたなー。企業から支援を受けて自分でお金を出すことなく世界一周をしてきた女子大生。なんとなく、こういうたくましいのは女性が多い気がする。というか、女だと世間が応援してくれるのかも知れない。Twitter女子大生とか、他にも美人が無銭旅行しますという話はあった。たぶん「美人が」というのがポイント。
高校の頃、ある女の子がF1を見たいと鈴鹿に行ったのだけど、何を考えたのか寝袋を背負ってヒッチハイクで鈴鹿まで行った。制服を着た女子高生がその辺で野宿をしていたわけ。帰ってきてから話を聞いたら、知らないおじさんがお弁当をくれたとか、みんなすごく優しかったという話をしていた。一方でレイプされたらどうするんだという心配をした人(主に女性)もいた。たぶんこの発想の違いなんだろうなあと思ったのを思い出した。自分が女だったら前者の考え方をしたい。
はあちゅうも「世の中をナメているでしょ」と散々言われたらしい。だから女だからできたと安易に言うのはよくない。かなり努力をして実現しているのも確かだ。ただ、世の中をナメても女性(特に若くて美人)がチャレンジングなことをするのなら大目に見てもらえるところはある気がする。男とか女は関係なくチャレンジングに生きたい。
バックパッカーは世界100カ国を回りましたとかいう人もたくさんいる。ほんの2年ほど前まで海外経験のなかった自分にとっては雲の上の存在で、そこまで突き抜けられるか自信はない。けれど、そういう人生ってすごくいいと思う。
でも、バックパッカーのその後を見ると、親の家業を継いだとか、株で生活しているとか、結婚して主婦になったとかを除くと大変そう。旅の経験なんてあまり評価されないみたい。むしろ、バックパッカーは責任感がないので雇いたくない、バックパッカー≒日本社会に適応できない落ちこぼれという感覚があるらしい。
ここでも「社会」が出ていたか。社会人{なら当然,としてのマナーです,失格}、社会に出る、社会で通用しない・・・etc. 社会ってなんだろうね。
最近のコメント