たまには留学の話をしてみよう

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面白い本を見つけたので、たまには留学の話をしてみよう。その前にコメントのお返事。

POSTED BY シント ON 2010年6月7日
日本のサポートとか相談とか、基本的に何も役に立ちませんからね。
どうせなら政府が会社でも作って、そこに就職でもさせればいいのに、そういうのを全然作らないんですよね。
不思議です。

そう言うとすぐに「社会主義者氏ね」という人がいるからかも。日本は偏向した反共教育がなされているので、社会主義とか共産主義というものをほとんどの人は理解していません。よくわかっていないくせに、社会主義=悪みたいに頑なに信じている人が多すぎます。

いま、自称社会主義とか共産主義の国家はすべて社会主義/共産主義ではないと思います。あいつらほとんど独裁国家だったり、それに類似するような専制政治でしかないですからね。

社会主義というのは比較的簡単なことで、資本家が生産手段を提供するのが資本主義、社会が生産手段を提供するのが社会主義です。おいらの理解では、マルクスは資本家がいるから搾取が起こる、資本家を排除しよう、でも方法がないというところで終わっている感じがします。あるいは共産主義革命だと暴力的な解決を図ったり。

おいらはシュンペーター的、あるいはフランクリン・ ルーズベルト的な社会主義は支持しています。日本の社民党・民主党・共産党は支持しません。中国共産党や朝鮮労働党は嫌いです。簡単にいうと資本家が引っ込んでいるような状況(現在の日本)では、政府が公社を創って雇用を作り出すべきだと思います。テネシー川流域開発公社(TVA)みたいな感じです。TVAは官僚的な非効率な組織にならず、当時では現在のGoogleとかGoldman Sachsのような一流の人材が集まりよく機能していました。そして、フランクリン・ ルーズベルトの民主党政権のみならず、その後の共和党政権でも不思議と維持され役割を果たしました。日本のように政権交代があると前政権の全否定から入る(そして大失敗をする)のとは対照的です。

資本家が引っ込んでいるときは公社が雇用を支え、景気が回復したら解散するとか民営化して役割を終えればいいのですけど、大抵の人は支持しないようですね。あと、郵政公社民営化はおいらは支持していますし、郵政改悪法案には反対しています。あれは不況時代に新たな雇用を生み出す役割はなく、単に亀井銀行を作るものでしかないからですね。

シンガポール

シンガポールは実は日本人の留学を望んでいるように見える。政府の留学についてのページに日本語のページがある。日本語以外にも中国語(繁体・簡体)、ベトナム語、韓国語などもあるけど。

奨学金もちゃんと用意されている。全学を奨学金で賄うわけにはいかないようだけど、卒業後3年をシンガポールで働くと約束すればさらに便宜が図られる。

シンガポールは教育への投資を惜しみません。才能を育て将来の指導者を育成することが重要であると確信しているからです。そのために、留学生が利用できるさまざまな学費支援制度を設けています。

学費補助制度
シンガポール国内の大学またはポリテクニック(高等専門学校)に入学するすべての学生(留学生を含む)は、教育省が定める学費補助制度を利用して、学費の最大80% までの補助を受けることができます。留学生でも、留学終了後 3 年間シンガポールの企業で働く旨の誓約書をシンガポール政府と交わした場合に、同じ学費補助の申請資格を得ることができます。この学費補助制度を通して支払われた補助金は返済不要です。

シンガポールはバイオポリスのような研究機関で有名で、世界中から優秀な研究者を集めている。日本でバイオが虚学と呼ばれるのとは大違いである。「才能を育て将来の指導者を育成することが重要」と断言することも日本とは大きく違う。今の日本は反知性主義が吹き荒れている。知的強者へ復讐することが国是になっている節が見られる。事業仕分けとか人間力採用とかね。

また留学終了後 3 年間シンガポールの企業で働く旨の誓約書をシンガポール政府と交わすと便宜が図られるのも大したものだと思う(シンガポールでもNNTになったりして)。日本は労働力が余っていて、新卒者だけでも余っているのに既卒を含めたらどうしようもない状況になっている。

本をいくつか

良質な教育であると評判の高い北欧の教育について。以前、チョートの話を文庫で読んだけど、あれと同じ気分で手に取ってみた。偶然、両方とも16歳の女の子の話。

実はおいらは日本の教育が劣っているとは思っていない。先日読んだ『ハーバード v.s. 東大』では散々こき下ろされていた東大の教育にしても、中学や高校の画一的と批判される教育にしても、そんなに問題だとは思っていない。というか画一的だとも思っていないんだけどね。大抵は親とか周囲の環境が悪いだけで学校側には問題はないというか、学校は親の期待に添うようにサービスをしているだけ。教育面で最悪の親は「そんなことはいいから、今は勉強しなさい」と子供の興味を奪う親。

これらの本を読むと、確かにチョートやフィンランドの教育は優れていると思う。特にチョートの記述は興味深いところが多く、リベラルアーツ教育がきちんとなされるところは素晴らしいと思った。日本でも戦前はそういう予備門みたいなものがあったのだけどね。名門校だと中学生くらいのときに、東大模試で上位に名前が載る人がいるのだから、高校くらいからは大学入試レベルの試験に通過すれば予備門に隔離して、2年くらい特別な教育をしてもいいのかも知れない。日本は変に平等主義だから、そういうのを作るとうるさいんだけどね。

この二人に共通する行動力は素直に賞賛するし、羨ましいと思う。単なる帰国子女は身分階級の側面がある。つまり親が海外赴任のあるような仕事に就いている階級の子供は自ずと外国語能力に長けるだろうし、国際感覚も身につく。親は選べないので、運良くそういう親の子に生まれたら人生の幅が広がるというだけだ。しかし、この二人は自ら望んで若いというか幼いうちから自らの教育を選択した。これなら自分にもできたはずなんだけど、自分の場合はNNTになって行き詰まるまで海外に出ようなんて気概がなかったから大いに反省させられる。

これはアメリカ大学院の話。似たような本を持っていれば特に必要はないとは思う内容で、書籍部で立ち読みして済ませてしまった。

1 個のコメント

  • >そう言うとすぐに「社会主義者氏ね」という人がいるからかも。日本は偏向した反共教育がなされているので、社会主義とか共産主義というものをほとんどの人は理解していません。よくわかっていないくせに、社会主義=悪みたいに頑なに信じている人が多すぎます

    というより彼等が社会主義と思います。今の社会は絶対に批判するな、社会が悪いという言葉は甘えだ、とよく聞きます。価値観共産主義になってますね。他の価値観は認めない、と。

    >資本家が引っ込んでいるときは公社が雇用を支え、景気が回復したら解散するとか民営化して役割を終えればいいのですけど、大抵の人は支持しないようですね

    おお!! ここにも同じ考えの人が。自分の発案ではなく、他の人の意見ですが、不景気のときに公共事業と国営会社を作り、それで経済を引っ張り、好景気の時に国営会社を民営化、もしくは民間に売却、という意見を聞いたとき凄いと思いました。

    失業者が大量に出て民間企業が体力がないのならば、政府が雇うしかありません。そして公共事業という仕事を民間企業に依頼し、資金を提供し、技術力や生産力の維持、向上をするべきです。

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