なぜIT企業はブラックか?その3

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ニートが偉そうに語ってみる

IT業界をブラックにしているのはその構造にあると指摘してきました。つまり、NTTデータやNRIのようなところはマネジメント側であり、実際にシステムを作るのは子会社だったりする点。また、子会社でシステムを作っているような人はもともとコンピュータ適性のある人ではなく、研修で急造して現場に送り込むから気合いと体力に頼った開発をする点。年を取って(と言っても35歳くらい、世間一般ではまだ若い)体力任せの無茶ができなくなると現場を去ってSEに昇格する点などなど。

ニート流の解決案1

NRIやIBMのようなところで、真のITエリートを採用することが肝要かと思います。単に東大を出て、コンピュータのことなんかよくわからんが給料高いから入っちゃえみたいな人ではなく、高度な専門技能を持ちながらゼネラリストとしての知見も持ち合わせているような人を見つけます。募集の時から「優秀な人材には相応の報酬で応える」と餌をぶら下げておきます。最低でもゴールドマン・サックスのIT部門くらいの報酬は出す方針で。

そのためには、まずリクルートの陰謀であるエントリーシート方式やSPIみたいなクイズはやめます。何か課題を課してそれを送ってきた人から面接するとか、ふるいにかけるにしても、ああいう人を馬鹿にしたような選考は直ちにやめるべきです。

例えばGoogleの過去の問題の紹介があります。問題は自然体数の底eの中に出てくる最初の10桁の素数ドットコムにアクセスしろと言うもの。答えは7427466391.comらしい。解き方もこの人は面白い。ぐぐって、後はひたすらアクセスして試すというもので、数学なんか全然使っていない。

で、とにかくSPIとかお絵描き(一部で有名な天才うめっきぃ氏もNTT DATAの謎採用でES落ち)で落とすのはやめといて、優秀そうな人を採用します。

ドリームチームが必ずしも最強じゃないのはスポーツを見ていればわかることですが、とりあえず傑出した人材を採用したところで、こいつらでチームを組ませて品質の高いシステム開発を行わせます。キャリア官僚のように業界ツアーを経験したら高みの見物に移動するようなことはさせず、また人月のような労働力のたたき売りみたいなことはやらせません。

もし、このやり方が軌道に乗れば、多少コストが高くても信頼性の高いシステムを確実に開発したいという顧客のニーズは満たします。止まっちゃ困るシステムってたくさんありますからね。

エリジオン

エリジオンという会社をご存じでしょうか。何でもギリシャ語で理想郷という意味だそうで、こんな記事もあります。

エリジオンの上田明広は入社4年目の25歳。東京大学の大学院に進むつもりだったが、同社を知り進路を変えた。社長の小寺敏正の「技術者の理想郷をつくる」という熱意に打たれ、好きな数学が生かせると考えた。

その上田は昨年、3次元CADのデータ変換ソフト(トランスレーター)関連の開発が評価され、年収が1000万円を超えた。25歳の大台突破は同社で最年少。7月から同社が力を入れるデータ検証・修正ソフトの心臓部の開発も任された。

エリジオンは徹底した実力主義をとっている。目標管理を基本とする年俸制だ。優秀な人材には相応の報酬で応えるとの考えから、ボーナスは成果により最高1000万円まで支給される。現在、社員56人中、15人が年収1000万円を超えている。

定年まで現役で戦えるプログラマを育てる

プログラマ35歳定年説に真っ向から刃向かうようですが、そういう人材を作ることがIT業界を正常化するヒントだと思うのです。そのために取り払うべき壁として「人を馬鹿にした採用」と「人月による見積もり」と「キャリア官僚のようなキャリアパス」と「実力に見合わない低い待遇」の4点を挙げます。

これらを阻んでいるのは業界の悪しき商習慣で、こういうことを下手に提案したら、経営者が「何をSEが生意気な、SEはそういう仕事だろう」と怒鳴るそうですね。これでは業界は健全化しない。

ニート流の解決案2

いっそ、現在のシステム開発はもう自浄作用がないと言うことで諦める手もあります。その代わり、次に来るであろう開発の柱「組み込み系」の業界常識をまともなものにします。

組み込みは別に目新しいものではなく、ずっと昔からあります。ただ、今後は組み込み系のシステムの比率が飛躍的に高まると予想しています。ということは、ニーズに応じるべく雨後の竹の子のように会社がニョキニョキ生えてくるはず。そのタイミングでまともな会社を作って欲しいものです。自分で作れって言われそうだけど、ニートなので無理です。