経済学 v.s. 法学

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現役スレを見ていたらこんなコピペがあった。

53 :学籍番号:774 氏名:_____:2009/04/08(水) 21:31:56 ID:???
租税法の中里先生が経済学を馬鹿にする発言をしたので他学部聴講の経済学部生とバトルが発生、経済学部生がこんな授業は受けないと言って帰ってしまったと聞いたんですが、中里先生はどんな発言をしたんですか?

58 :学籍番号:774 氏名:_____:2009/04/08(水) 22:26:25 ID:???
>>53
「哲学に由来する経済学と違って法学は役に立つ。経済学の由来の哲学というのは暇な人がひたすら議論してるだけ。経済学者は法学は学問じゃないなどと言うが、そんなこと文Ⅱなんかに言われたくない(笑)」「判決は公開されるから法学は誰でもできるが、経済学のもとになるデータは国が独占してるから国にごまをすらないとできない。経済の人はかわいそう」
  ↓
経済学部生が質問「経済学が哲学とはどういうことですか。法学の根底にも哲学はあるんじゃないですか?経済学をばかにしないで下さい。国にごまをすらないとできないというのはすべての学者がそうではないのに全部の学者が国にごまをすってるような言い方をしないでください」
  ↓
「経済学の由来の哲学はギリシア哲学。法学はローマに由来するから違う。事実を述べてるだけですよ。本当のことを言ってるだけなのに何が悪いんですか。馬鹿になんかしてません。ただ経済と法学は違うと言ってるだけです。授業妨害はやめてください」
  ↓
経済学部生がこんな授業もう受けないと言って退出
  ↓
「経済学者には法律学に対するコンプレックスがある。だからああいうことを言う。諮問会議などでも私が発言すると必ず経済学者が彼みたいに何か文句をつけてくる。彼も法科大学院にでも来たら法学の意義がよく分かるのに」

61 :学籍番号:774 氏名:_____:2009/04/08(水) 22:40:37 ID:???
さらに授業の終わりの頃の発言

「法律の先生は経済学や統計が分からないと経済学者は思ってるが、私でも統計ぐらいはできる。STATAなんかデータを入れたら勝手に計算してくれるから、ただデータを入力すればいいだけ。私もこの前経済の論文を書いたら二流の雑誌に載ることになった。それぐらいできる。一方経済学者は法律のことが全然分かってない。法律というのはある程度の期間やらないと分かるようにならないんです。経済学者には基本的な法律の概念を誤解して論文をかいてる人がいる。・・・(個人名を挙げてるので具体例略)・・・(笑)。彼は全然基本的な法律概念が分かってない」

これが本当のことなら、コンプを抱いているのは法学者の方ではないかな。昔、彼女を文IIの学生に寝取られて恨んでいるとか。国にごまをすらないと経済学ができないというのは寝言としか思えない。自分で哲学だと言っていて矛盾に気づかないかなあ。

経済学の由来は哲学なのか

経済学の由来は哲学という発言には結構驚いてしまった。でも、そういや経済学史をやっていると分配の話はアリストテレスあたりが言いだしたとか聞いたことがある。しかし、彼の論によると富の再分配に身分を導入しているのでひどい話になる。

例えば、身分がA:B=2:1の関係があるとする。Aが200円のパンをBから買うと、身分が2:1なのでBは100円を受け取るのが妥当だそうだ。200円のパンを偉い人に売ると100円しか貰えない。逆に買い戻すと200円のパンに400円払わないといけない。こうして身分の差が貧富の差になるとか言っていた。これがギリシャ時代の経済学というやつか。こんなの経済学でもなんでもないと思うのだが。

経済学と法学の比較というのもアホらしい話なのだけど、最近で言うとEUの成立が面白いと思う。EU(ヨーロッパユニオン)は昔はEC(ヨーロッパ共同体)と呼ばれていて、その前はEEC(ヨーロッパ経済共同体)だった。どういうことかというと、ヨーロッパの統合は経済統合から始まったということである。政治的には例えばフランスとドイツは頻繁に戦争していて仲が悪いとか、容易に相容れないものがあったようだが、経済的には○○ドル(フランかマルクの方がいいか)のメリットがありますと説得すると話が早いが、政治的には心情がどうしても妨げになって統合が遅れた。仲の悪い人間もお金を仲立ちにすると仲良くすることができる。EUの成立を見る限りだと、法学や政治学より経済学の方が大人であった。

哲学というのは暇な人がひたすら議論してるだけか

これも哲学に対しての誤解だと思う。哲学、特に近代哲学というのは「自分の頭で考えろ」という主義・思想で「○○(偉い人)がこう言ったから」というのを排除するものである。何て言ったかな、真理の鎖?AだからBで、したがってCになるという論理の繋がりを哲学は重んじる。よくある哲学を囓っている人の矛盾は、カントとかデカルトとか有名な哲学者の言葉をパクって自分の意見のように語るところである。誰かの言葉に縛られている以上はそれは哲学者の姿勢ではない。

哲学とはそうしたものだから、暇な人がひたすら議論しているという誹りは適当ではない。学問ってのは多かれ少なかれ論理性が重視されるんじゃないのかな。だとすると、学問そのものが暇な人がひたすら議論しているという自己否定になってしまう。まあ、当たらずとも遠からずだとは思うけどね。例えば数学なんかはパズルマニアと言えないこともない。

哲学を論理を重視するものとすれば、経済学は哲学の1つでもある。法学はよくわからない。理詰めで解決できる問題でもないような気がする。

日常生活で役立たない経済学は不要

おいらからすると、法学もたいがいオナニート学問だと思うけどね。オナニートだけど、法律には力があるので実学のように思われているというか。例えば弁護士に力があるのは日本の法律で弁護士に一定の力を与えているからで、日本政府が崩壊したらただの三百代言でしかない。

法律家に力を与えている権力がなくなっても力のある法律家も存在するとは思うよ。人間が複数いる限りは秩序は必要なので、対立する利害をうまくまとめて秩序を与えられる能力のある人はオナニートではないと思う。しかし、そういう人はそもそも哲学をバカにしないと思うんだ。常に「なぜこうなるのだろう?」とか「どうしたらこうなるか?」に意識が向いているからね。逆にダメな人はトートロジーに陥ってる。

そこんとこ、まともな経済学だったら終末戦争で文明がほとんど潰れてしまってもそれなりに役には立つはずだ。でも、経済学者もオナニートが多いんだけどね。しばしば現実を無視して頭の中で構築したなんちゃって理論をむりやり現実に当てはめて、都合の悪いことは全部無視とかも学者には多い。おいらから見ると、アホな法学者とアホな経済学者は虚構のものに権威を認めてすがりつく点で同類だと思う。ある種の宗教とも言っていい。

法学がオナニートだとか、経済が、数学が・・・というのはあんまり意味のあるものじゃない。ある人の言葉を借りると「日常で回答迫られる場面で役立つ経済学の知識こそがアクチュアルなもの」なんだと思う。だから、オナニート学問はどこにでもある。法学でも理学でもそうだ。

なんちゃってじゃない経済学に興味がある場合は、経済学史をちょっとやってみるといい。昔の経済学者がどういう問題を感じていて、それに対してどのように解決しようかとした歴史が経済学史である。よく誤解されていると思うけど、経済学ってのは最初からあった真理ではなく、少しずつ問題に併せて構築していったものである。だから、神をあがめるように無批判に誰かの学説を信じるのは経済学の本筋からは外れることになる。

というわけで、例のコピペはさすがに釣りだろうと思う。知的に訓練された人の発言とは思えない。

1 個のコメント

  • 釣りかはともかく当時のスレにはこれと同じことが書かれていた記憶があります

    64 :学籍番号:774 氏名:_____:2009/04/08(水) 23:00:46 ID:???

    なんというか、むしろ法学のイメージを悪くしているだけのような・・・かえって経済学に対してコンプっぽく聞こえてしまう。

    71 :学籍番号:774 氏名:_____:2009/04/08(水) 23:47:21 ID:???

    >>58

    この人といい、卒業式での法学部総代といい、最近は経済学への敵愾心を顕にするのが流行ってるのか?

    探してみたらこんなレスがついてた

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