
キセル乗車というのがあるけれど、これはキセルの火皿の部分と吸い口のみが金属で、あとの部分は金属がないことから、途中に金がないものをキセルと呼んだという説がある。キセル乗車は入り口と出口のみ金を払い、途中の運賃は払わないことである。
選挙
さて、最近は選挙のマニフェストがどうのこうのとうるさいけれど、だいたい自民党も民主党も医療、年金、子育て、教育ばかり訴えている。人生を1本のレールだとしたら、人生の終盤(医療、年金)と人生の序盤(子育て、教育)ばかりに金を落とそうという話である。若くても医療が必要な人はいるけど、主に年配の人を意識して言っているはずだ。そういうわけで、次の選挙のマニフェストは「キセル」であると思う。
どういうことかというと、自民党が勝とうが、民主党が勝とうが、ニートやワーキングプア、非正規労働者とかに手が差し伸べられることは期待薄ということだろう。あいつらぜんぜん興味がなさそうだ。
しかし、モラトリアムニートはともかく、週活で全滅したニートとか、あるいはどっかのブラック企業に入って過労鬱や自殺と隣り合わせ、はたまたフルタイムで働いても年収200万円に届かないようなワーキングプアを何とかして人並みの労働ができるようにしてくれれば、所得税は払うし、健康保険も払うし、年金も払うから、それで福祉とか子育てを何とかしなさいと言いたい。
今のままの雇用情勢を放置して改善すればいいけど、たぶんしないと思う。それがあと20年も続いたら、子育て支援金を貰えるから安心して子供を生んだり子育てしてきた子供たちが、今度はニートになることになる。経済規模に見合わない人口を産めよ増やせよと煽ってもろくなことにならないのは、ルーマニアでもみればハッキリしている。
今度の選挙、どこに投票しようかなあ。ニートとしては「棄権」と書いて投票箱に入れるのが精一杯の抵抗かもしれない。どうせ声は届かないんだろうけど。
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