Re:それは陰謀と表現するのはどうか

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どせいさんのところから。長くなりそうなのでコメントじゃなくてこっちに書きます。

「社畜」という単語はこれらの単語(自己責任,空気読め)とある意味では同じグループに属する単語だと思う.「自己責任」や「空気読め」といった単語は使いようによっては相手に責任を擦り付けたり,相手が自分勝手な行動をとったと印象づけることができる.「社畜」も使いようによっては同じようなことをすることができて,一言「この社畜野郎!」と言えば相手の意見は「会社に洗脳されている(笑)」というレッテルを貼ることができる.実質的に相手を黙らせて議論を終わらせてしまうことができる強力な言葉だと思う.

コメントありがとう。

たぶん社畜というのは(比較的)客観的に白黒つくもの(灰色はあるかな)で、「この社畜野郎!」と言っても社畜という言われ方にカチンとくることはあっても社畜でない人には効果がない類の言葉だととらえています。で、おいらは「社畜って言いたいだけだろ…」的な使い方をする人が増えるのを歓迎しません。理由は既に述べた通りで、社畜が労働者一般の蔑称に近づくと、怠け者の詭弁に聞こえてしまい、搾取側の思うつぼになります。

おいらは社畜と「空気読め」は別のカテゴリだと考えています。この辺で食い違うのかな。空気というのは目に見えないもので、だからこそ「読む」ことが必要になります。比較的はっきりしないものを根拠に「俺が正しくてお前が間違っている」という主張が「空気読め」ではないかと。

一方で社畜というのは単なる労働者の蔑称ではなく、ブラック社会維持に積極的に貢献している人たちのことです。この貢献は比較的明確に観測できます。端的な例が「頑張れない人は社会人失格」の類の言動です。人が足りないなら人を増やすべきだと思いませんか?え、そうすると会社が倒産して社員がみんな失業しちゃう?まあ、そうかも知れないけど原則的にはそうしたら他の会社に移ればいいだけじゃないですか。日本は人材の流動性が低いから転職が難しいという現実はあるのだけど。被雇用者は命を削ってまで経営者を守る義務はないと思います。義理はあるかも知れないけど。義理を他人に押しつけるのはよくない。

仮に社畜が今よりずっと少なければ、労働基準法などが期待しているとおりの労働基本権が現状より上手く機能して、ここまでブラックな社会にはなっていないのではないかと考えています。もちろん、ブラック社会の原因は社畜だけではないし、主たる要因でもないと思っています。一番厄介なのは産業の収益力が落ちていることでしょう。おいらはSUMSUNG製品なら安心して買えます。自動車も別に国産じゃなくてもHYUNDAIはカローラの代替にはなり得ます。日本が今まで傾斜してきた産業は、21世紀では1.2億人の人口を養うだけの収益力はないようです。だから、高度な情報科学とか、生命科学とか、環境技術とか、技術的にアドバンテージが残っているうちに新しい産業の柱を興すべきです。おいらが中央官庁を目指そうかなと思ったのはそういう理由。稼げる産業がいくつか育てば周辺産業も潤って、国家全体がホワイト化すると期待しています。根性だけ乗り切れるのは短期間で、何十年も脳みそ筋肉な時代が続くと技術的なアドバンテージもなくなります。

最後に「陰謀」というのは言葉の選び方がよくなかったかも知れないという指摘は、そうかも知れません。しかし「社畜」という言葉の乱用は結果的に社畜や搾取側にとって都合のいい状況を作り出しているのではないかなと思うのです。

2 件のコメント

  • せっかく返信していただいたのにコメントもつけずにすみません;;;

    なんだか揚げ足をとるようなエントリになってしまったことはお詫びします.
    あえて同じカテゴリと言い切ったのは使い方を誤るとよくないなあと感じたからです.特に乱用されると言葉の価値自体も下がってしまいますし, Onaneet さんが危惧されるように価値を失う以上の反動もあるなあと思ってます.

    国家のホワイト化.ブラック社会の告発的なエントリや,ブラック社会を如何に生き抜くかというエントリはよく目にする(目立つからですかね)のですが,社会自体をどうこうしようという意見にはあんまり出会ってなかったのでとても新鮮です.この視点を見習いたいですね.

  • ありがとうございます。たぶん義憤ですねー。自分が仮に上手いことブラック企業から逃れて人間らしい生活ができたとしても、友達が過労死したとか、鬱で潰れたとか聞こえてくるとたぶん心の底からは幸せにはならないと思うのですよ。

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