ニートステーション・008

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ニートになると極めて怠け者になって、気合いを入れて何かを書こうというのが困難になります。ばいおを見習わなければ。

デスニート様

巨大企業は若い人が老人を支えるという仕組みですからね。時間給とは別の論理で動いている世界です。そのため、自分が老人になるまで耐えれば旨みが出てきますが、早々に辞めてしまうと、会社への恨みしか残らないかもしれません。

特に、金融は若い地方ソルジャーのうちは悲惨ですね。奴隷労働に耐えて本社の企画とか運用部門とかに復帰できれば、違う世界が見えてくるんですけど、その前に力尽きてしまう人は多いです。

他にベンチャーでも問題になるようですが、キャリアパスが見えない仕事はきついらしいですね。この仕事を10年続けてどうなるんだ?というのが明確じゃないと頑張れないというか。外コンなんかだと、10年続けばドロップアウトしてもどっかの取締役に就任して比較的マターリできるとか「次」が比較的明解なので激務にも耐えられるという説もあります。外銀もそうかな。

名刺の渡し方とか、お辞儀の仕方ばかり上手くなってもあんまり面白くないですよね。でもそういう技能も必要ではあるのですが。自分でベンチャーやろうとすると、そうしたビジネスマナーの欠如が痛いですよね。

匿名様

>営業力があれば1ヶ月500万円で引き受けるよって言えば需要あるかもーなんて思いますけど、オナカンなんかに依頼が来るとも思えないです・・・
ITゼネコンが客を囲い込んでいますからね。これはリスク分策の側面も持つようですが。
仮にITでのし上がるならコンテンツしかないでしょうね
楽天、mixi、カカクコム、ドワンゴ。ここのところ成功したIT企業はSIではなくコンテンツ会社ばかりです。

そういえばそうですね。もう少し小さいところに目を向けると何とかならないかなー。例えば、ネットエージェント社のWinny調査サービスとか。類似のことで追いかけて勝てるとも思わないけど、ああいう分野なら技術で売れるかも知れない。

ガルネリ様

興味深い記事なんですが、少し記述ミスがあるようです。
・バイオリンのニスは接着剤ではありません。これはニカワの間違いです。
・カルミニョーラの現在の楽器はストラディバリウスのバイヨンです。

バイオリンに投資については、かなりリスクがあると思います。
ニセモノが多いし、取引きできる相手もかぎられているし、数千万以上の楽器と
なると保険料も馬鹿になりません。現在の名器の価格もバブルぎみなので、どうですかね。
やるのであれば、優れたオールド楽器の修理職人を探す必要があると思います。

なるほど、本人に会うことがあれば伝えておきます。

お宝鑑定団のような番組を見る限り、本人から直接譲り受けた場合は偽物はまずない(まあ、そうでしょう)ので、信頼できる職人を見つけて交渉すればモノは確かでしょう。値段はどうなんだろ、彼は数百万円くらいだと言っていましたが。

保険はいくらくらいなんでしょうか。ガルネリウス・デルジェスが年間200万円くらいとぐぐったら出てきたのですが、それよりは安いはず。500万円で入手して、年間50万円の費用で10年間維持すると1,000万円が必要で、これをいくらで売却できるか。

絶対音感は、ある意味かなり不便なものでして、基準ピッチが、440Hz〜442Hz意外のピッチを使う古楽器奏者は随分と苦労することになるようです。バロックの時代は、415Hzくらいといわれていて、これだと、半音低くなります。モーツアルトの時代には、420〜430Hzくらい。他に教会音楽は、オルガンにあわせるために異様に高いピッチ460Hzになります。またイタリアとドイツ、フランスでは基準ピッチが違っていました。というか各地方でも違っていました。
そんなことで、過去の時代においては、その土地のピッチにあわせることが必要だったので、個人的には、旅の作曲家のモーツアルトが絶対音感なんていう不便な音感をもってはいなかったのではないかと思います。彼が持っていたのは優れた相対音感で、これが音楽家の命なんですね。古楽奏法が一般教養となりつつあるクラシック界で絶対音感は、ない方が良いのではないでしょうか。

大江光(ノーベル文学賞作家・大江健三郎氏の息子)氏は絶対音感を持っていることで知られますが、同時に重度の知的障害者でもあります。よくわからないけど、サヴァン症候群ってやつでしょうか。

彼は例えば街の調子っぱずれな音(豆腐屋のラッパとか)を聴くたびにストレスを感じると言います。ガルネリさんの指摘する古楽器に合わせられないタイプの絶対音感はそういうタイプかも知れませんね。

私の理解では絶対音感というのは「音楽を脳の言語野で聴く能力」ですが、こうした能力を持つ人の全てが、大江光氏のように音に異常にこだわると言うことはないようです。実際、多少なまった外人の日本語を聴いてもちゃんと理解できますし、それほど不快にも感じないでしょう。単に「この人はネイティブスピーカーじゃないな」とわかるだけです。

rinsan様

そういえば,経済学にはスペンサーの「シグナリング理論」がありますね。大雑把に言うと,大学が学生の能力を上げることは仮定せず,学生は自分の能力を示すために大学に入る。ただし,4年間の学費・食費などのコスト(高卒で働いた場合の賃金も含む)をその後自分の能力で得られる賃金で補填できる場合のみ大学に進学し,そうでないものは進学しない。企業は多数の学生を個別に見るより,能力をラベルする学歴を見て採用した方が効率が良いという話だった気がします。どんなに能力があっても大卒というシグナルを持っていなければ意味がないわけですね。詳しくはググって頂いた方が分かり易いと思います。

聞いたことはありますねー。ただ、自分の実感からは離れるのですが。どういうわけか、私は小さい頃から能力以上に過大評価される傾向がありまして、どう考えても自分よりずっと優秀な人からライバル視されたりして来ました。これは、ある意味では不便ですが、少しおしゃべりをすれば自分の能力なんてのは大学名に頼らなくても伝わるメリットもあります。そんなわけで、私にとっては大学名なんてのはどこでもよかったのです。

東大生の多くは、少し会話をすれば(相手に健全な理解力があるのなら)能力が伝わるレベルにあるとしたら、やはりガリ勉してまで名門大学に入る必要はないはずです。じゃあ、なぜ有名大学に来るかというと、勉強したいからじゃないかな。同時に、興味の対象がアカデミックな方面なので、あんまり苦労しなくても有名大学に入れちゃう。

ついでに言うと、日本の大学って入学するまでは情熱があっても途中で情熱に冷や水をぶっかけてしまうことが多いような気がします。これは教員も懸念しているのですが、有効な打開策は打ち出せていないようです。

で、話を戻しますが、では能力より大学名というシグナルを見て採用をする企業はどういう人材を求めているかというと、少し話しただけで知性がにじみ出る人材には興味がないのではないかということです。実際、それは感じております。企業は優秀な人材を確保という割に、採用は迷走しているからですね。漠然としたゴール(企業の業績を上げたいとか)はあるのですが、そこに至る筋道がちっとも見えていない感じ。

都合のいいことに日本の大学は,有名大学の場合,入るのが難しく出るのがラクなので,このシグナリング理論の仮定がよくあてはまると思います(出るのがラク=能力の向上がないとするのはいささか安易ですが)。さらに,「企業のエントリーで大学名によって満席か否か表示が変わる」なんて話はこの結果に相当しますよね。「○○大卒」という肩書きでその人の能力を計ろうとしているわけですから。

日本は確かに学歴(正確に言うと学校歴)偏重社会であるとは思います。しかし、それも少し崩れていると感じて、実際には学歴エリートであるばいおがどこにも採用されないという歪みがあります。

リアルばいおには会ったことがないので何とも言えませんが、多少変人だったとしても、そこんとこを上手に使ってやるというのが上司の責任というか、マネジメントに求められる能力だと思うのですよ。

適切な例が思い浮かばないけど、往年のホンダのF1マシンは排気量1,500ccで1,500馬力というアホな車でした。あんまり速いんで翌年からターボ禁止になっちゃうくらい。しかしですね、実物を見たことはないのですが、理屈から言えばこんなターボはどっかんターボ(つまり、すごく扱いづらい)であることは明白です。しかし、F1ドライバーはそのピーキーな車を上手に御して16戦あるレースで15勝するというホンダの黄金期に貢献します。

ばいおはホンダのF1マシンなんだと思います。少なくとも箸にも棒にもかからない空馬鹿というわけじゃない。しかし、そいつを使いこなそうという気概がない。東大生は頭はいいけど使えないとかいう訳のわからない言い訳で自分のマネジメント能力の欠如を棚に上げています。

一般道路を快適で速く走る程度ならば、ベンツとかレクサスみたいな無難な車がいいでしょう。しかしF1のような世界の強豪と伍していくようなビジネスの世界で頭角を現すなら、ピーキーなF1マシンでも速いのなら乗りこなせるように努力するべきなのです。

#余談ですが、今はレースの世界でも乗りやすい車が流行っています。マシンの進歩によってそれが可能になったと言えばいいのでしょうか。

話を最初に戻しますが、シグナリングで採用をする方針は、ある程度以上の大学の学生の能力は正しく評価できないはずです。本気で21世紀も経済大国でありたいのなら、もうちょっと変人だけど優秀な人に目を向けてもいいでしょうね。

でも、ばいおや私のような人間は単なるアホとしか見て貰えていないような気もしますけど。

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